オランダ留学記

トラブルが寄ってくる体質。2022年8月から2023年7月までオランダの大学に交換留学にきています。純ジャパ。

フランクフルトで東横インに泊まる

九月の週末、ドイツはフランクフルトに行ってきました。木曜深夜に出発し、日曜早朝にロッテルダムに戻ってきました。二都市間の移動時間は、ヨーロッパ格安旅行の救世主、FlixBusの直行便で8時間です。

秋空に映えるフランクフルトのシンボル、聖バルトロメウス大聖堂。神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式を取り行った教会であるためカイザードームと呼ばれたり、またはその重要性の大きさから、単にthe Domとも呼ばれているそうです。

 

宿泊は、フランクフルト中央駅横、バス停車場の真向かいという抜群の立地を誇る、日本を代表するホテルチェーン東横Innフランクフルトにとりました。ユースホステルで宿代を節約しようとも考えたのですが、東横インにしたのは結果的に正解でした。とはいえ、ヨーロッパのホテルと比較すれば、東横インの69ユーロは格安でしたし、シングル料金があるのが助かります。

エアコン、ウォッシュレット、バスタブの標準装備、温かな接客という日本クオリティに久しぶりに浴しただけでなく、チェックアウト後も、スーツを着替えるなどして荷物を何度か出し入れする度に快く預かってくれ、歯磨き、着替え、電子機器の充電を含め、深夜バスの発車直前までロビーで寛ぐことができました。

スーツケースを持っているだけで移動弱者なのに、そのアジア人が治安の悪化する深夜の駅前を1人でうろちょろ所在なさげに時間を潰すのは、鴨がネギだけでなく、醤油やシメのうどん、鍋まで背負ってやってくるようなもので、これはさぞ一部のゲルマン人のくすぶるハンター心に火をつけることだろうと思います。

21時ころのフランクフルト中央駅。ここから少し行くと、いわゆるレッドライトディストリクトになります。麻薬中毒者も多く見られ、また道からは濃縮された尿の臭いが漂って来ます。学生や若者が利用する安宿もこの地区に多く存在していますが、夜は出歩かない方がよいエリアが広がっています。

 

無料朝食も豊富ではないですが、朝から美食を堪能したい、と言う人以外は十分だと思います。お味噌汁を久しぶりに飲みました。ちなみにフロントのドイツ人スタッフの方は日本語が話せます。

 

旅行は映える非日常のエンターテイメントと見せかけた、体力気力注意力判断力及び財力の消耗戦であり、この蓄えを放出することでしか経験値を得られないという回収を賭けた負けられない戦いでもあります。アウェーの地でコンフォートゾーンを確保するという意味も含め、特に深夜にバスでフランクフルトに到着する、または出発する、という旅行者の方は、東横イン一択でよいのでは、と今回利用して強く感じました。