ハーグ市街地から歩いて向かったのは、北海に面するスへフェニンゲン(Scheveningen)です。夏場はオランダだけでなくドイツからも多くの海水浴客が訪れる人気のビーチリゾートです。一部の日本の方には、「スケベニンゲン」という名でなかなかに知名度の高いビーチらしいですね。さすがにこの季節は閑散期ということで、地元の方がちらほらと散歩している程度でした。
これが地図でいつも眺めていた北海か、と少し感動。
ということで、寮に帰って地図を引っ張り出しました。
冬の砂浜は少し肌寒くて、波が荒くて、中原中也だな、これは。
と颯爽とあらわれたジャーマンシェパード。写真や動画を撮ってると何度も「写りに来てやったぜ!」となぜかカメラ目線で目の前を通っていく。めっちゃかわいい。
ほぼ毎日ここに散歩にきてるそう。とても賢い子で、遊んでいるボールが砂だらけになると、海に持っていって砂を落としてから、また遊んでました。
昼もハーリングサンド食べましたが、せっかくなのでスヘフェニンゲンにきたら、ここというハーリングの名店へ。その名も
The Herring House
goo.gl
電車に乗る前に、たくさん歩いたので、糖分を補給したいと思います。
Haagsche Oliebollenbakkerij
www.dehaagscheoliebollenbakkerij.nl
オランダ人は全体的に高身長であるものの、ここまで背が高い人はオランダでも珍しいです。
オランダは17世紀から18世紀にかけて、海洋帝国として北海から世界に漕ぎ出で、栄光のオランダ黄金時代を築いた国です。また、国土の4分の1が海抜0メートル以下であり、北海との格闘の末、国土を築き上げた国です。その北海をずっとみてみたいなと思っていました。風も波も強くて、この風を捉えて、この波を超えて400年も昔に日本にも来たんだろうなと、とても感慨深かったです。
今も昔も、海の向こうに人は可能性とか希望を見出すものなのかもしれません。そして、多分海の向こうに何かがある、と思ったから、今自分もオランダにいるんだろう、と思います。いまだ何も見つけられていなくて焦るけど、今見たもの、一生懸命考えたこと、悔しいこと、そういったものが99%空回りしながらでも1%前に進めたら、きっとまた違う景色が見られるんじゃないかな、と思います。そして本当にそうだったら嬉しいな、と思います。
それでは、ハーグ後編も読んでいただきありがとうございました。
蛇足
ブログを書くにあたって、スヘフェニンゲンについて少し調べていたのですが、近くにヌーディストビーチがあると書いてあったので、へえ、そんなものがあるんだ、と思い検索したら、ありすぎて驚いた。
とはいっても、そういった場所のほとんどは乱れた感じではなく、至って真面目にナチュラリストという主義の人たちが自分を開放して?寛ぐ場所だそうで、冷やかしやジロジロ見るのはマナー違反だそうです。ちょっと違うけど、日本の温泉も、寛ぐ場所で、ジロジロみたりはしないだろうし、そういう感覚なのかもしれません。よくわからないけど。