オランダ留学記

トラブルが寄ってくる体質。2022年8月から2023年7月までオランダの大学に交換留学にきています。純ジャパ。

クリスマスのロンドン。華やかな街と祈りとナショナルギャラリーの聖母子たち

22日深夜、ロンドン旅行からオランダに戻りました。今日はクリスマスイブですので、ロンドンのクリスマスについて少しご紹介したいと思います。

 

ビッグベンの前にて。ロンドンは赤が似合う街です。

天使のイルミネーションで有名なリージェントストリート

22時近くになっても、まだまだたくさんの人で溢れていました。

 

トップブランドが競演するボンドストリート

カルティエのイルミネーションとラルフローレンのツリー。

 

計算され尽くした、抑えた色使いで魅せるのはシャネル

 

世界的ハイブランドの宝飾店が粋を凝らす

 

こちらは世界で一番クリスマスが似合う百貨店、フォートナム&メイソン

クリスマスティ購入

再会を喜び合う姿はいいですね

つぎは教会に向かいました。

ウェストミンスター寺院

プレゼピオの前で祈る少年。24日前はキリストはまだ産まれていないということで、飼い葉桶は空です。24日のミッドナイトミサの後、寝かされます。

歴代の英国王が戴冠式ウェストミンスター寺院で執り行ってきました

 

迫るミサの準備が進む厳かな教会内

次はセントポール寺院のプレゼピオ。こちらには、もうキリストがいました。

 

それではクリスマスイブということで、撮ってきた写真の中からナショナルギャラリーの聖母子コレクション(の極一部)をご紹介します。どれも素晴らしいの一言です。素人の余計な感想がついていますが、読まないで飛ばしていただいて結構です。

 

ヘラルト・ダヴィト「聖母子と諸聖人と寄進者」

この絵のノーブルさ、漂う緊張感、なんかお友達になれなさそうな雰囲気の面々、なかなかツボります。

 

ハンス・メムリンク「聖母子」

この長めの鼻筋と意志ある伏し目だけでメムリンクのって分かる。

 

パオロ・ヴェネローゼ「東方三博士の礼拝」

 

ジョバンニ・ベッリーニ「キリストの割礼」

この人の絵の持つ柔らかさ、穏やかさは、ヒーリングスポットになるんじゃないだろうかってくらい癒されます。

 

同じくジョヴァンニ・ベッリーニ「牧場の聖母」

この絵の素晴らしさは語られ尽くされていると思うので、省略。個人的にはこのマリアの腕と手の描写が良い。ヒーリングパワー出てると思いませんか。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」
色々な議論がある絵。この天才いつも凡人をケムに巻く意味深な絵を書きますね。

アンドレア・マンテーニャ「聖人と聖母子」

色使いの綺麗さと、目線の先の違いが目に止まる絵。この人は、「死せるキリスト」で有名な画家です。あの絵はすごい。

 

ティツィアーノ「アルドブランディーニの聖母」

マリアは通常赤と青の服で象徴されますが、ティツィアーノは、赤がこの絵と調和しないから省略したそうです。空と服がリンクしすぎて、確かにそう言われると、この絵に赤の服が入る余地がないような気がします。

 

フェデリコ・バロッチ「猫の聖母」

こんなに柔らかな表情のマリアも珍しい。たのしそう、みんな、よかったよかった。

 

フィリッピーノ・リッピ「聖人と聖母子」

天才の父フィリッポ・リッピと巨匠過ぎる師匠ボッティチェリの良いところをきちんと受け継ぐ。

 

ラファエロ「アンシディの聖母」

この絵の背景が好きです。このなんでもない日常の光景のおかげで人物が際立ってます。そして、ラファエロが嫌いな人っているんだろうか。

 

イル・サッソフェッラート「抱擁する聖母子」

聖母を描かせたら、古今東西歴史一なんじゃ、と言われているサッソフェッラート。この絵でも、それを遺憾無く発揮。

 

休み中にロンドン編も軽くまとめて行きたいと思います。もし宜しかったらまた覗きに来ていただけたら嬉しく思います。

それでは、よい週末、よいクリスマスをお過ごしください。

Love, Peace, and Joy to You. Happy Christmas!

 

番外編

クリスマスの混雑する空港の裏で、次のシフトまでしばし休憩中。お疲れ様です。