オランダ留学記

トラブルが寄ってくる体質。2022年8月から2023年7月までオランダの大学に交換留学していました。純ジャパ。

上海旅行記1:上海は美味しい、小籠包、蟹麺

ご無沙汰しておりました。

3回ほどに分けて2024年に行った上海旅行をご紹介したいと思います。旅行したのは2024年の3月中旬と2年前ですが、つい最近上海に行った友人が、

紹介してくれたところのご飯、どこも全部美味しかった!

と喜んでくれていたので、生き馬の目を抜くように競争が熾烈で、あっという間に飲食店がつぶれる上海においても、お店情報はまだ有効だと思います。

近くて遠いお隣、中国。その中国を代表する大都会、上海の食、風景、人々の様子など、結構興味深かったので、その片鱗でもお伝えできればな、と思います。

 

さて、出発は愛知の中部国際空港(セントレア)からです。セントレアに来るのは初めてです。

 

飛行機代が激安すぎて、羽田中部間のJALを含めても、東京から上海へ直接飛ぶときの半額くらいでした。

セントレアのスカイデッキからの眺めと風が気持ちいい。


全体的にこじんまりした居心地のいい空港で、雰囲気は羽田の第3ターミナルのような空間づくりです。

飲食店街もテーマパーク風

 

名古屋めしは4Fで!というバナーに素直に誘導され、4Fへ向かいます。

どれも美味しそうでしたが、名古屋といったら、やっぱりひつまぶしでしょ、ということでセントレア飯はひつまぶしに決めました。

 

甘辛いタレと出汁茶漬けの両方を満喫し、このまま心置きなく東京に帰れるくらいの満足度でした。

 

お吸い物の中に、ちび蟹が入っていました

 

上海行きの春秋航空は第2ターミナル発でした。待合所では、リュックから湯沸かし器を取り出し、お湯を沸かし、カップラーメンを食べる中国人マーマーたちの大陸的自由度に驚きながら出発を待ちました。

 

機内は広々快適とは言えませんが、格安チケットだし、安全に運行してくれればなんの文句もありません。3時間ほどで上海の空の玄関、上海浦東(プードン)国際空港に到着しました。

 

Wi-Fi接続は楽天の国際ローミングを使いました。なので巷に言うインターネット規制、グレートウォールの影響を受けずにグーグルなどにも普通に接続できました。とは言え、一般中国人の使えないGoogleマップに、ローカル情報や公共交通機関情報が載っているわけがありません。なので、中国旅行の必需品、百度地図のアプリを事前に日本でダウンロードしていきました。

 

ちなみに、こちらは中国語で言えるのは、自分の名前以外は、ニーハオ、シェシェ、ハオツー、タイグエラ(高すぎる)のみという圧倒的中国語弱者です。もちろん、金魚のおびれのように母音が泳ぐ四声は繰れません。

 

百度(バイドゥ)は中国語表示のみなので、ちょっと使い勝手は悪いですが、漢字文化圏としてその共通点をフル活用し、不足分は学期末テストで培ったヤマ勘で補い、なんとか使いこなしていきます。

 

そして何気にいけます。下の説明は、我的位置からホテルまでは1時間17分で、公共交通機関で9駅。まずは124メートル1分歩け。導航はナビだろうから、緑のボタンを押すとナビ開始だなと推察できます。

 

 

磁力で浮く線路(磁浮线)はリニアモーターカーか。なるほどね、と感心しながら移動します。

 

リニアモーターカー車内の様子。新幹線と同様、速度が表示されていました。

 

ロンヤンロード駅で上海地下鉄に乗り換えました。香港や台北を彷彿とさせる、綺麗で近代的なプラットフォームです。

 

車内の風景も雰囲気も、東京とあまり変わりません。都会だなという印象です。



人民広場駅で降りてホテルに向かいました。

滞在ホテルは、bokking.comで取った

Shanghai Fish Inn People Square

個人経営の小さなホテルですが、どこに行くにも便利な立地が素晴らしく、部屋も清潔で快適、トイレはなんとウォッシュレット付き、という当たり🎯のホテルでした。さらに、流暢とはいかないですが英語が通じるので助かりました。これは中国では結構貴重で、このホテルが小さいながらも外国の方からの評価が高い理由だと思います。

 

大都会のポケットのようなノスタルジックな路地の雰囲気もよかったです。

ホテルに荷物を置き、すぐ夕食に向かいます。

 

上海初日飯を飾るのは、安くて美味しいと大人気の小籠包チェーン、ジャージャータンバオの黄河路店。ホテルから徒歩で7分ほどでした。

 

ここは注文してから小籠包を作って出来立てを提供してくれるお店で、現場で包み、現場で蒸し、だから美味しい(ハオチー)と看板にも書いてあります(当社による推察訳)。

日中は行列のできるお店なので、20時ですが店内は満席です。5分ほど待ちました。

 

メニューはこちら。一番安い基本の小籠包は五百円からとお値段も魅力的なお店です。

 

ちなみに中国旅行では、決済アプリとしてアリペイを入れておくと旅行の便利さが爆上がりします。電子決済の進んだ中国において、もちろん現金を利用するのは不可能ではないですが(現金拒否は法律違反だそうです)、手間取るし、お店もめんどくさそうにするし、こっちも数字も言葉も聞き取れないし、となると非常に不便です。アリペイは日本のクレジットカードも紐づけられ、一度登録すると全てのお店、交通機関でシームレスな買い物、移動が可能です。なんか自分でもアフィリエイトみたいな褒め方だなと思うけれど(もちろん違います)、決済アプリは中国旅行にないと詰むレベルだと思います。

 

アプリからQRコードを読み込んで注文、購入するのがもはやデフォになっています。

 

アプリには英語への翻訳機能もあり、さらにメニューが写真付きで見られるので、そういった意味でも便利です。

小籠包のメニューには「二人で食べるのがおすすめ」とありますが、周りを見回すと女性でも結構一人で一籠食べているので、迷わず注文。



まず運ばれてきたのは、人気メニュー、鴨血と錦糸卵のスープ。

鴨の血と聞くととちょっと引く方もいるかもしれませんが、生臭みは全くなく、つるっもちっとしたお豆腐のような食感です。スープは鶏だしのやさしい味。こんなに美味しくて、8元(当時で160円)、素晴らしすぎる。

 

続いて、海老の小籠包が来ました。

 

透明ですっきりした豚と魚介の出汁が体にしみわたるスープ。餡には大きなエビがゴロゴロ入っていて、肉と海老のうまみを両方楽しめます。

余裕で一人で食べ切れました。しかもこれで合計40元(当時800円)。これはハオチーが過ぎます。

今まで食べた小籠包の中で、鼎泰豊台北本店がダントツ一番美味しいと思っていましたが、それに並びます。そして、価格面では圧倒的に安価です。上海に行ったら、ぜひ試してもらいたいベスト3に入るお店でした。

 

お店で近くに座った女子2人組に、もしかして日本人?と話しかけられました。上海近郊のなにがし市から、なんちゃらというアイドルグループのコンサートに参加するために、遊びに来ているという二人。シャンシャンみたいな名前の推しの写真も見せてくれながら、一生懸命英語で話しかけてくれるのが、とても好印象でした。

数年前北京に行ったとき、ちょっと尋ねたいことがあって英語で街の人に話しかけると、結構露骨に避けられた経験があったので、反応が意外でした。国際都市上海は、政権のお膝元の北京とは、外国人に対する感覚が違うんだろうなと思いました。

 

お店を出た後、目抜通りを少し一緒に散歩することになりました。

街のいろいろなところに食べ物の露天があるのですが、基本買わなくても味見できるらしく、一口ちょうだい、と彼女たちが頼んでくれて、色々つまみ食いしつつ歩きました。そういう試食ができることも自分一人だと知らないままだったろうなと思います。最も、知ったとしても中国語ができないので頼めませんが。色々説明してくれるし、現地の方と歩くとやっぱり楽しいなと思いました。

 

30分くらいぶらぶらして、22時頃に二人と別れました。

 

推しのコンサートが楽しみで仕方がない様子は日本人と何も変わらなくて新鮮だったし、もてなしてくれようといろいろ試食を方々集めてきて、どう?と味の感想を興味津々に聞いてくる様子など、なんか初日から良い一期一会だったなと思いました。

 

2日目朝は10時頃からゆっくり始動。

 

上海のセントラルパーク、人民公園を抜けていきます。

 

美術館も複数あって、上野公園みたいな雰囲気もあります。

 

おや、なんか集まりがあるようです。

 

なんだろうと混じってみたものの、いまいち何かわからず。びっしり書かれたビラがいっぱいです。反体制集会かなんかにしても平和すぎるし、そんなことしたら当局怖すぎるし。不思議すぎるのでググりました。みなさま、何かわかりますか?若い方はほぼいません。


答えは、週末開かれる、上海名物、親による代理お見合いだそうです。

ビラには、ありとあらゆる我が子の情報が書かれています。名前、戸籍(都市戸籍がステイタス)、生年月日、身長、学歴、職業、収入、持ち家、車、貯蓄額などなど、プライベートとは一体?という疑問は存在しないものと思われます。また相手への希望も同様に書かれており、戸籍、年齢、学歴、身長、年収などの条件が並びます。

 

親同士がビラチェックを行い、マッチすると子供に案件が降りてくるそうです。親が勝手に婚活アプリを使い、マッチした人だけを子どもに転送してくる、みたいな感じがわかりやすいでしょうか。

 

とにかく、婚活市場は活況のようです。肝心の子供たちは、恥ずかしいからと拒絶する人、黙認派、効率的だと肯定派などさまざまのようです。もちろんいろいろな社会事情や個人的な背景があるので安易な感想は言えませんが、日本人の自分には不思議な空間でした。

ちなみに14時頃通りかかったら、人がさらに増えていました。

 

さて、公園を抜けて南京東路まで行くと、大丸がありました。2024年春節だったので、入り口には愛嬌のある龍が鎮座。

 

一般的な高級百貨店という感じですが、昇り龍のエスカレーターが中国らしい。

 

そして、大丸を抜けてやってきた、上海2食目のターゲットはこちら。裕興記。

蟹の身と蟹味噌を贅沢に使った濃厚な蟹麺が看板メニューの大人気店です。

 

もちろん注文は、蟹黄麺。麺に約3000円は高いですが、上海蟹を食べられると思うと安いです。

 

しばらくするとスープや湯気が立ち上がる麺などが次々運ばれてきます。

蟹の身とカニの卵がたっぷりの餡にテンションが上がる

 

ジェスチャーで混ぜようか?と聞いてきたので、もちろんお願いしました。

丁寧に2分くらいかけて混ぜていました。

 

ちょっと食べかけで失礼しますが、蟹の卵がこれでもかと入っており、蟹のうまみが濃厚で美味しい。蟹味噌が好きな方には特におすすめです。

 

大満足した後は、外灘(ワイタン)まで足を伸ばしました。

基本こういう露天はどこも試食ができます。

 

道すがら味のある落書き発見

 

外灘は1世紀ほど前に建てられた重厚で豪奢な西洋建築群で有名です。

 

 

対岸には高層ビル群がそびえ、新旧の上海が一望できる場所でもあります。

映えスポットなので芸術写真が至る所で撮られています。奥さんのポーズをミリ単位で修正する旦那さん。

 

あいにくのお天気ですが、中国全土から来る観光客の方でいっぱいでした

 

外灘は夜景が綺麗なので、一度ホテルに帰って出直すことにします。

ちょっと長くなったので、一旦ここで切ります。

 

最後は帰り道に出会った猫たちシリーズ。

 

そしてお気に入りなので何度も写してますが、宿泊したホテルのある通り。のんびりした路地に、石庫門スタイルと呼ばれる中洋折衷の伝統的な建物が並び、奥から生活音も聞こえ、古き良き上海の名残が感じられる素敵な地区でした。

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

アメリカ旅行記帰国編:ベストベーグル発見、NYから東京へ

2月18日、帰国日の朝です。時刻6時45分、朝食用のベーグルを買いに出かけました。

 

宿泊先ホテルの入り口から撮影したロックフェラーセンター一帯

 

明けたばかりで、人工の灯りがまだ優勢な朝7時前の6番街。

 

雨が上がったばかりで曇り空ですが、高層タワマンは先端まで綺麗に見えていました。

 

6番街からみたMoMAのある西53丁目。

 

ちょっと変なフランス語は日本でも溢れてますが、アメリカにもありました。訳すと、ザコーヒーコーヒーという名前の人気カフェチェーン。ビジネスマンの方が朝食をとっていました。

滞在中感じたことですが、アメリカ人は本当に早起きです。下の参照記事によると、早起きは国全体の傾向のようです。そのアメリカ人の習慣に合わせ、カフェの朝は早く、朝の5時や6時から営業しているお店が多いです。

Source: Americans Waking Earlier in the Day : NPR

 

「ぼくひまなの」という顔でこっちを見ながら、飼い主さんのテキスト送信が終わるのを待つわんこ

 

57番ストリート駅の入り口。手すりの下にライトが入っているのが、面白いと思いました。日本にもあるのかな?

 

クラシック音楽の殿堂の一つ、カーネギーホール

 

何かランドマークがあるわけではないですが、ニューヨークらしいなと思って撮った写真

 

目的地は、西58丁目にある大人気ベーグル屋さん。

ブロード・ノッシュ・ベーグルズ、コロンバス・サークル店

https://maps.app.goo.gl/ynKC6yZJhRweTufP7

朝から大賑わいです。

 

 

混雑しているものの手際がよく、2分待っただけでオーダー間近です。

 

艶があって美味しそうなロックス(スモークサーモン)です

 

クリームチーズも甘いのから塩系まで色々あります。

手前はチョコレート、マンゴー、ストロベリー、ブルーベリーと甘い系。後方は、ガーリックや、ハラペーニョ、トマト、豆腐クリームなどもありました。

 

甘い系も右のサンドイッチもどちらも美味しそうですが、やっぱり注文はこのスモークサーモンセットでしょ。

 

ベーグルも各種焼きたてが並んでいます。プンパーニッケルやシナモンレーズンなども美味しそう。

 

用意ができると番号を呼んでくれるので、呼ばれたら取りに行きます。ただ、バーっと早口で数字をいうので、下3桁くらいに注視して耳をすましている必要があります。まあ、もし聞き取れなくても、カウンターに並べてある紙袋についているオーダー番号を見比べれば大丈夫です。

 

 

それでは、割ってみます

 

プレーンベーグル、スモークサーモン、スカリオン(ネギ)入りクリームチーズで注文しました。トマト、レッドオニオン、ケーパーもセットで入っています。さっくりトーストされたベーグルの香ばしい香りがします。

 

やばい、めちゃくちゃ美味しい。ベーグルは、もちもちとした噛みごたえがしっかりありながら柔らかく、スモークサーモンとスカリオンクリームチーズの味の組み合わせも完璧です。初日にここを見つけていたら、毎日通い詰めていたと思います。

 

お客さんが途切れません。ニューヨークの朝の活気あふれる雰囲気も味わえます。

 

お店を出たあとは、コロンバス・サークルに寄っていきます。円形広場の真ん中に新大陸発見者のコロンブス像が建っています。

セントラルパークをバックにしたコロンバス・サークル

 

ビル群をバックにしたコロンバス・サークル

 

コロンバスサークルに面してホールフーズの大型店舗があるので、ちょっと買い物をしていきます。朝7時半ですが、かなりの数のお客さんがいました。

 

ホールフーズといえば、陳列の美しさ

つやっつやの野菜や果物がピシッと整列しています

 

トムズの歯磨き粉を買って帰りました。

 

すぐ近くのスタバでコーヒーを一杯調達してからホテルに戻ります。

帰り際スタバを出ようとしたとき、通りがかった犬の散歩中の女性の方が、両手が塞がっている私を見て、外側からドアを開けて押さえてくれました。

ありがとうと言ったところ

Don't mention it! (どういたしまして)

とにっこり笑って通り過ぎていきました。

旅を良い思い出にしてくれるのは、綺麗な景色や美味しい食べ物以外に、こういう小さな親切に触れることだと思います。この8日間でこうした優しさをたくさんいただきました。友人にもお世話になりました。自分も、人に親切にすることを心がけたいなと思います。

 

信号待ちで飼い主さんに撫でられるわんこ

 

それではもと来た道を通ってホテルに戻ります。

カーネギーホール。今度は通りの反対側から。

かっこいいので何枚も撮る

 

5番街のユニクロは開店前の荷物の搬入中。

 

ユニクロコーヒー。5番街には世界初のユニクロカフェが併設されています

 

9時45分、ホテルをチェックアウト、JFK空港に向かいます。さらばニューヨーク。

この後、大雨になったため写真を撮る暇はありませんでした。

乗り換えの少ないルートを選んだら、途中数分ですが駅間の地上移動があって結構濡れましたが、やっとジャマイカステーションまで辿り着きました。

 

JALは第8ターミナルです。この電光掲示、見やすいです。

 

第8ターミナルは、アメリカン航空とブリティッシュエアウェイズが拠点の主要ターミナル。ワンワールド系列もこのターミナルに集中しています。

使用する航空会社が多い割には、空港内まったく混んでいませんでした

 

1時間前なので制限エリア内に入り、中を探索。といっても制限エリアというのは、どこもそれほど変わらないのでそんなに面白くありません。

免税店にスタバにダンキン

シェイクシャック

このお店は地元感があります、ブルックリン発のヘルシーフード店。

 

 

トランプチョコも売ってました。隣にいたイギリス人っぽい10歳くらいの女の子(写真でカートだけ写ってます)が、トランプチョコを手に取り、スマホで写真を撮って、また棚に戻していました。まあ、ネタにはなるけど買うほどではないよね。

 

それでは、いよいよ飛行機に乗り込みます。

 

行き同様、帰りも非常口席の窓際にしました

 

離陸して1時間でミールタイム。日本発の便よりも、どうしてもちょっと味が落ちるのは仕方ないです。

 

その後しばらくは、地形図鑑賞会。

カナダアルバータ州周辺のロッキー山脈

さすが新期造山帯、ごつごつです。

 

太平洋側に出ました。フィヨルドが発達してるのが見えます。

 

雄大な海氷

 

出発して10時間ほど経ち、2回目の食事。もう2時間弱で日本に到着です。

 

高度もだいぶ下がってきました。

 

田んぼの規則的な区画が美しいなと思って眺めました

 

東京湾に沈む夕日

 

着陸です。日本到着。

 

今回9日間かけてニューヨークとボストンを周りました。卒業旅行にどこに行こうかと考えたとき、真っ先に思い浮かんだのがニューヨークでした。ニューヨーク滞在中、アリシア・キースのエンパイア・ステート・オブ・マインドを至るところで耳にしましたが、この歌詞が自分が大学最後の春休みにここに来ようと決めた理由を表現していると思いました。

 


www.youtube.com

 

Even if it ain't all it seems

(この街は見かけほど素晴らしくないかもしれないけど)

I got a pocketful of dreams

(それでも、私はポケットに溢れる夢を抱えて)

I'm from New York

(ここは私の街、ニューヨーク)

Concrete jungle where dreams are made of

(コンクリートのジャングル、夢が形作られる場所)

There's nothin' you can't do

(できないことなんて何もない)

 

アメリカンドリームはもう死に絶えたとも言われます。実際アメリカの社会流動性は低く、所得格差はどんどん開いています。成果主義が行き過ぎ、勝者に驕りと無関心を、敗者に劣等感と怒りを抱かせ、収入格差と尊厳の格差に辿り着いたことが、国の分断を招いた大きな原因の一つであると言われています。

現実はゆるくないけど、不平等で機会は不均等だけれど、それでも夢を持って、チャンスをかけて多くの人が集まってくる大都会ニューヨークのエネルギーを感じたかったんだと思います。

自分のまだつたない経験からでも、夢や希望は基本破れるのがデフォだし、運はなぜか自分のとこだけ迂回していくような気もするし、綱渡りは基本セーフティネットなしだし、というのが現実なんだと思います。でも、夢が破れたとしても、つぎつぎポケットに夢を補填していくつもりだし、失敗に懲りずできないことなんて何もないという気持ちで挑戦していくつもりだし、そうしていればもしかしたら叶う夢も一つ二つ出てくるんじゃないかなとも思っています。

 

ボストンではアカデミックで落ち着いた雰囲気に癒されました。

 

ただし、水には注意。ドルマークちゃんと見てなくて(見逃すと思いませんか?)、高級水をホテルで間違えて開けました。プレミアム精製水って何なの?味はいたって普通でした。

おまけ

 

それではこれでアメリカ旅行記終了です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回は、紹介した友人にも大好評だった、美食の街上海旅行(主に食事)編を2回くらいでご紹介したいと思っています。

アメリカ旅行記8その2:港の記憶ハイラインを歩く、チェルシーマーケット

2026年2月17日(火)続きです。

お昼に向かった先は、ファイブナプキンバーガー

ナプキンが5枚必要なくらいジューシーなハンバーガーです、という店舗名だそう。赤が基調のおしゃれな店構え。

 

ヘルズキッチンにある店舗の方が有名ですが、きっとこちらの方が空いているだろうとアッパーウェストのお店にきました。

 

読みがあたり、賑わってはいますがそこまで店舗は混んでいませんでした。アッパーウェストらしい上品な客層です。

 

お店のシグネチャー、オリジナルファイブナプキンバーガーを注文。トリュフパルメザンフライ(フライドポテト)が絶品らしいですが、流石に一人では食べきれないので断念。

バーガー店ですが、なぜかメニューの一列を寿司が占めているのが気になります。

 

 

付け合わせのピクルス。

 

ここは生で食べられるフレッシュなアンガスビーフを使っているので、焼き方を選べます。それなら当然レアでお願いしました。

 

さっくり両面トーストされたバンズに、ジューシーなパテ、キャラメルオニオン、グリュイエールチーズのスライス、アイオリソースが挟んであります。

お肉の品質の高さがわかる味でした。なんと表現すればいいのかちょっとよくわからないのですが、美味しい。今思い返しても、もう一度食べにいきたいなと思う味です。

 

ご存知とは思いますが、お会計の仕方です。

アメリカでは、ヨーロッパと違ってウェイターさんに、エクスキューズミーと声をかけても、全然大丈夫です。会計をお願いして、カードをホルダーに挟んで渡します。

カードが戻ってきたら、付属の伝票にチップの金額とトータルの金額を記入し、サインすればOKです。前も書きましたが、ニューヨーカー情報によるとチップは18%で十分だそうです。

また、カフェでコーヒーのカウンター受け取りなどで、端末が18%などのチップを表示してきますが、あれはチップ誘導なので払う必要はないそうです。あくまでテーブルサービスにのみチップは払うそうです。

チップ社会のアメリカでも、端末で何にでもチップの選択を求められることに、消費者はストレスを感じていて(払うのもストレス、店員の前で no tip や skip を選択するのもストレス)、tipping fatigue(チップ疲れ)が問題になっています。陽気なように見えて、アメリカ人は何かと空気を読んだり、他人を気遣ったりするタイプも多いのでそうだろうな、と思います。

 

さてお店を出たあとは、Trader Joe'sによってから一度ホテルに帰ります。

途中で、ニューヨーク名物?、ドッグウォーカーとすれ違いました。リッチで多忙な飼い主に変わり、日々の散歩を代行してくれる彼らは、ニューヨークタイムズによると、収入が10万ドル〜20万ドル(約1500万〜3000万円)だそうです。犬好きには最高かよ、の仕事です。

https://www.nytimes.com/2023/01/22/style/dog-walkers-six-figures-100k-nyc.html

一番後ろを歩いている子は、実家にいる愛犬と同じキャバリアでした。

 

大通りは賑やかなものの、街角を曲がると閑静な住宅地が広がっています。

 

アッパーイーストほどではないにしても、リッチーズと窺い知れる方々が通りを闊歩していました。

 

素敵な建物ですが、上のシュレックみたいな緑色なんなのとも思います。

 

目的のTrader Joe'sは西72丁目駅の向かいにあります。

 

トレジョは経営戦略としてあえて店舗面積を絞っていますが、このアッパーウェストの店舗は大型店です。

 

来店客数も多く、全米で最も忙しいトレジョだそうです。

 

トレジョといったらドライフルーツ。人気商品である、フリーズドライのストロベリーやマンダリン(みかん)やオレンジのドライフルーツをとりあえず買っておきます。

 

マンゴーも購入します。ここのマンゴー、パッケージ記載どおりジューシーで柔らかくて美味しいです。

 

重いけどバターミルクパンケーキも美味しいので購入。1.99ドルとは激安です。お店で食べると20ドルくらいしますが、もはや価格は原材料費ではなく、優雅に座ってゆったり朝食を食べる権利ということらしい。

 

アメリカ人大好き、アーモンドバターとピーナッツバター。クリーミーとクランチー(粒入り)がそれぞれあります。

 

イヌ派、ネコ派の連立政権を支持する超党派に属しているので、実家の犬と猫に平等にお菓子を貢ぎます。

 

地下鉄に乗って一度ホテルに帰宅。

 

1時間ほど休んで16時、夕方の部開始です。

 

地下鉄に乗っていきます

 

降りたのはハドソンヤード駅

 

随分地下鉄の深度があるらしく、エスカレータの到達点が見えないくらい長いです。行ったことないけど、ロシアみたいです。

 

登り切ると、ベッセルと35ハドソンヤード(ビル)が見えました。

ベッセル(血管)というオブジェ建築。登れるらしいですが、冬季なので閉鎖されていました。

ハドソンヤード地区開発はマンハッタン最後の巨大再開発地域と言われます。

 

ニューヨークは大西洋航路の物流の中心として発展を遂げた都市です。1865年の地図では、マンハッタン島を囲む埠頭に、船がびっしり接岸する様子が描かれています。

Source: File:Birds Eye View NYC John Bachmann 1865.jpg - Wikimedia Commons

 

その後、貨物鉄道が開通され、地図左側ハドソン川周辺は、全米に物資を運ぶ大動脈の起点となるヤード(操車場)が作られます。 

Source: History | The High Line

 

しかし、1960年代、港湾都市として進撃を続けるマンハッタンに、ロジスティックにおける世紀の革命、コンテナ革命が押し寄せます。

Source: The Smart Container Revolution - NauticExpo e-Magazine

 

効率化のため大型化が奨励されるコンテナ船はマンハッタンの小さな埠頭には不適合でした。また、この革命は機械化を促進し、多くの荷役人夫を失業させるため、強固な組合組織を持つマンハッタン港では大きな反発が起こり、新形態の港への投資が進みませんでした。その結果、マンハッタン港は変革に乗り遅れ、物流の中心は隣州ニュージャージに移りました。

 

米東海岸最大のニュージャージー港からマンハッタンを望む

Source: Port of New York and New Jersey - Wikipedia

 

役目を失ったハドソン川周辺の埠頭や鉄道、倉庫は寂れ廃墟となっていきました。また、操車場は別会社に売却されました。

1973年 埠頭で遊ぶ少女

Source: Tribeca Citizen | History of Hudson River piers on display in the park

 

1983年 荒れ果てた港湾倉庫

Source: Tribeca Citizen | History of Hudson River piers on display in the park

 

ハドソンヤード開発は、そうした広範囲な区画全てを再開発する壮大なプロジェクトでした。

再開発後のハドソンヤード

Sorce: Hudson Yards, Manhattan - Wikipedia

 

ハイラインは、かつて物資を運んだ高架線路(ハイライン)跡を遊歩道に改修したものです。線路の一部が当時を偲ぶための残されています。

 

階段やエレベーターがあり、遊歩道に数ヶ所から登れるようになっています。

 

ビルの3階くらいの高さを歩くので、ちょっとした空中散歩です。線路の跡なのでカーブも結構あったりして楽しいです。

 

道路を跨ぐ高架から対岸のニュージャージーが夕日に霞んで見えました。

 

 

背後には、ハドソンヤードの高層ビル群。

 

ハイラインからマディソンスクウェアガーデン方面を眺める

 

すれすれに隙間を抜けて列車は走っていたんだな、と思わせる建物群。

 

前衛建築みたいな面白いフォルムのビル

 

韓国の女子グループがカメラを向けている場所は基本映えスポットです。この場所から盛んに写真を撮っていたので、真似して撮ってみましたが、どうなんだろう?エッジ(写真の一番高いビル)の展望台が見えます。

 

ここは初夏にもう一度来て散策したいです

Source: At a Glance | The High Line

 

ハイライン活用のアイデアコンペではプールというアイデアもあったようです。一区間でも実現したら、マンハッタンの空中プール、なんか楽しそうと思いました。

Source: Ideas Competition | The High Line

 

目的地がハイラインから見えました

 

チェルシーマーケット

 

ナビスコのビスケット工場跡をリノベした複合施設で、年季の入った床が味わい深いです。

お土産屋さんやお菓子屋さん、レストラン、パブなどなんでも入っています。

 

お目当てはここ。

ファット・ウィッチ・ベーカリー

ここのブラウニーをはじめて食べたのは、父が同僚からニューヨーク土産だともらってきた中学生の頃だったと思います。

店員さんに、

実は日本でも売ってるんだけど、ニューヨーク限定のフレーバーはありますか?

と聞いたところ、

ニューヨーク限定はないけど、日本のものは、日本の食材で作られ、配合も違うから味が全然違うわよ、私は全く別物だと思ってる!

という返信。

確かに、日本で買ったのを食べたとき、

あれ?こんな味だったけ?

と思った記憶があったので、まあそれもそうか、とインターン先用とお土産用を購入しました。

 

帰国翌日からインターンがあったので職場にこのブラウニーを持っていったところ、

女性社員の方たちは(国籍関係なく)

あれ、これチェルシーマーケットのやつじゃない?美味しいよね!

とすぐに反応して、とても喜んでいただけましたが、

男性陣は(これも国籍関係なく)

ん?アメリカのお土産?ちょこのクッキーか、ありがと、ありがと、

という感じでした。

女性の方は、やっぱりお菓子への造詣と興味が深いな、と思いました。

 

チェルシーマーケットの向かいはグーグル。かつての物流の内陸輸送ターミナルだった建物を1ブロック丸ごと改修して利用しています。

 

同じ交差点に、スターバックス・リザーブ・ロースタリーもあります。

 

暖かい飲み物が飲みたくなったので少し中に入ってみます

 

広々としてゆっくりコーヒーを味わえる空間です。

 

右のNYCの緯度入りのタンブラー、シンプルでいいなと思い購入しました。

 

それでは、ホテルに戻ります。 目印はとりあえず、エンパイアステートビルディング。

エンパイアステートビルディングが見える日常って羨ましいです。

 

ブライアント・パークまで戻ってきました。

 

発光するタイムズスクウェア、この赤がタイムズスクウェアらしくていいです

 

金融グループというよりスポーツ関連ブランドのようなバークレイズのディスプレイ

 

休日と違って6番街のオフィス街は電気量多め

 

ホテルに買った荷物を置いて、夕食です。

明日午前中にチェックアウトなので、購入して残っている、パンやヨーグルトや果物を色々消費していきます。

トランプとストライキとシューティングと悪天候というアメリカのニュース定番4点セットをチェックしながら夕食をいただきました。

ゼイバーズで買ったサラダ2種

アーティチョークとほうれん草とパスタのサラダ

鴨肉のグリルサラダ

やっぱり、ゼイバーズのサラダは味が違うかもしれない、どちらもめちゃくちゃおいしかったです。

 

夕食後夜の5番街を見納めしておこう、と思いもう一度外出しました。といっても、ホテルから5番街まで徒歩2分なので、ちょっとした散歩です。

 

セント・パトリック聖堂

 

飛行機が飛んでいきました

 

石造りの尖塔が美しいです

 

21時の5番街

 

前日は人で溢れていた、ロックフェラーセンター

 

8日間もいれば十分だろうと思っていましたが、あっという間の滞在でした。帰りたくないなと思いながらこの辺りを歩いたのを覚えています。そういえば、ブロードウェイいきそびれたな、とかも思ってた気がします。

次の帰国編でアメリカ旅行記最後になります。最終日の朝、ベストベーグルに出会ったので、それをご紹介しようと思います。それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

アメリカ旅行記8その1:アッパーウェスト探索。セントラルパーク、自然史博物館、ゼイバーズ

2026年2月17日、アメリカ旅行8日目です。フルで使える日はこの日が最後なので精力的に回りました。

8時45分、活動開始です 

 

6番街ミッドタウン周辺の通勤風景。高層オフィスビルが立ち並ぶ様子が東京に似ていて落ち着きます。個人的に好きな通りでした。

 

5番街を北上してセントラルパークを目指します

 

ここだけパリの街角を醸し出すカルティエ前

 

天気のせいで全体的に灰色の街並みですが、それもまた冬のニューヨークらしいかもしれません。

 

5番街と55丁目の交差点にあるセントレジス。クラシックで素敵な建物でした。

 

セントラルパークの中から撮ったプラザホテル。

ホームアローン2の最後のシーン、ケビーン!!というお父さんの叫び声が聞こえてきそう。

 

あの石橋をバックにした池の水辺で確か、ケビンは鳩のマダムと友情の鳩を交換したはず。

 

石橋手前からの景色。ビリオネアズロウの高層タワマンが雲で隠れていました

 

公園内には至る所で岩山がありますが、これはマンハッタン島の基岩が露出している場所です。氷期の後期に南下してきた氷床が土を削っていったため、基岩が露出しました。この氷床に乗ってカナダ北部から運ばれてきた岩(迷子石)も公園内にはあるのですが、雪のせいでよく確認できなかったのが残念でした。

 

シティビューが素晴らしいウォルマンリンク。アマチュアではなさそうな真剣な練習が行われていました。

 

ドリップロック・アーチをくぐって進みます。個人的にはここがセントラルパークらしい気がしました。

 

基岩の中でも有名な、アンパイアロックからの風景。先ほどと見え方がそれほど変わるわけではないですが、何度見ても圧巻の景色です。わんこがお散歩中。

 

すぐ下は子供達の遊び場になっています。

 

降りるのは大変でした。雪が氷になっていて、足を置いただけで自動で滑ります。

 

東から西に横断して、ストロベリーフィールドまで来ました。

前回来た時もそうでしたが、イマジンのモザイクタイルはたくさんの人がいました。

 

変わったチャイナ服を来たおじさんずがイマジンを演奏していました。

You may say I'm a dreamer, but I'm not the only one 🎵をしみじみ聞いてしまった。ジョン・レノンは転調をあえて抑えて、シンプルで美しい曲を作ったんだろうなと思いました。

 

ジョン・レノンの与えたインパクトは、音楽だけでなく、文化の破壊と創造、社会的メッセージなどを伴い、自分が想像するよりずっと大きいんだろうなと思います。プラハに行ったときも、平和と自由の希求の象徴としてレノン・ウォールに多くの人が集っていました。

 

西口からセントラルパークを出ると、そのジョン・レノンが暮らし、入り口で襲撃されたことで有名なザ・ダコタがあります。

 

お城ですね、これは。どんな人々が暮らしているんでしょうか。

 

右の正面入り口でジョン・レノンは襲撃されたそうです。

 

せっかくなので、アッパーイーストと並ぶ高級住宅地である、アッパーウェストも少し散策していきます。

 

落ち着いた街並みが続きます

 

通り道にGoogleマップで異常に評価の高いお店を発見したので寄ってみました。なんでも、ニューヨークタイムズでベストクッキーと評価されたクッキー屋さんだとか。

ルヴァン・ベーカリー

 

鮮やかな青のタイルの階段を降りていきます。

 

幅も高さも大人の握り拳より大きな、メロンパンサイズのクッキーが並んでいます。焼きたてのクッキーのあまい香りと小麦の香りが店内に溢れていました。

 

お互いのおすすめを紹介してくれる二人。おすすめに従い、コーヒーと共にオートミールレーズンクッキーとブラック&ホワイトチョコチップクッキーを一つずつ購入。

 

買ってすぐ、暖かいうちに外でみなさん食べていました。

外はカリっとしていて、中は柔らかく、ローストされたナッツとチョコレートの濃厚さもよいアクセントで、コーヒーとの相性抜群のおいしいクッキーでした。

ただ大きすぎるので食べきれず、日本に持ち帰って二週間くらいかけて消費しました。これを1日で消費できるアメリカ人すごいな、と思います。

 

それでは、これから自然史博物館に向かいます。途中で素敵な色のビル発見。

 

博物館前に到着しましたが、とんでもない長蛇の列です。子供連れが多く、休日昨日までなんだけどなぜだ?と思っていましたが、なんでもチャイニーズ・ニュー・イヤーでニューヨーク州は学校がお休みだそうです。中国系の子供たちが学校を休まずに大切な行事を家族と過ごせるようにという配慮からだそうです。

New York becomes first state to close schools for Lunar New Year : NPR

ザ・ロックでもスーパーマーケットでも思いましたが、この国は並んでいてもサクサク高速に列が進む(どんどん流すシステムが確立している)という、日本とはちょっと違う現象が起こり、ものの10分ほどで入館できました。デジタルをしっかり活用したこの効率の良さ、日本も見習った方がいいかも。時には丁寧よりスピードが大事なときがありますよね。

 

博物館のお出迎え役は、こちら。子供を守る草食恐竜バロサウルス(と子供)と(右)、襲う肉食アロサウルス(左)

このバロサウルスは、世界一高い自立式恐竜骨格展示だそうです。

 

ルーズベルト大統領の偉業紹介の壁画の中に、小村寿太郎と高平小五郎が描かれていました。ポーツマス条約の仲介をしたのがルーズベルトなのだそうです。知らなかった。

 

剥製展示は凝っていました。その動物が暮らす、気候や植生を正しく再現しています。地理オタクなので、植生と気候から動物相を見るのですが、このトラの展示は、弱い乾季と雨季のある温帯の森林をよく表していると思います。

 

これはアジアの鬱蒼とした熱帯に生息する牛なんだな、と一発でわかるジオラマです。なんでも、成獣は4メートルにもなる野生の牛だそうです。

 

この乾季のアフリカのサバナも素晴らしいです。

 

こちらはアフリカの熱帯ジャングル、これもすごい。この植生だと赤道直下のコンゴあたりでしょうか。黒地に白いロングコートが美しい猿です。

 

アフリカゾウの群れの展示も迫力があってよかったです。

 

アラスカの春、鮭を食べるため集まるアメリカの国鳥、ハクトウワシ。

 

ゴールデンイーグルとロッキーの雄大なジオラマ

こういう展示をすると、動物が実際に暮らす様子を自然と知ることができ、いい方法だと思いました。

 

お次は人類の歴史の展示では、ネアンデルタール人の紹介もありました。

アジアの住んでいたネアンデルタール人は、死後の世界観やアミニズム信仰などを生み出していたそうです。子供の埋葬は、山羊の骨などを巧妙に組み合わせ、下のように手厚くされていたそうです。

 

日本の展示も。ちょっと古くて、なんか模型が怖いけど、説明は正確でした。

 

碁盤の石の流れもちゃんとしてます。海外だけでなく日本のテレビでもたまに碁の石の流れがめちゃくちゃなのがあるのに、すごいなと思いました。

しかもこれはかなり複雑な碁。今のところ、黒が優勢ですが、白のまとめ方次第で形勢はどうにでもなりそうな感じです。

 

ちなみに展示が怖いのは日本だけではありませんでした。中国もいいライバル。

 

出口ではない

 

さてここからがメインコーナー。自然史博物館と言ったら恐竜、恐竜と言ったら自然史博物館というくらいの世界最大級の恐竜化石コレクションが展示されています。

 

これはダックビルというカモのようなくちばしをもつ恐竜。確かに、カモっぽい顔をしてます。毛皮や胃の内容物まで化石で発掘されているそうです。

 

アメリカ人でも見かけない名前は読み方がわからないらしく、日本でいうカナのような発音記号が付いているのが面白いな、と思いました。

ねいたいたんこうぺい)と3音節らしいです。

 

トリケラトプスのツノとフリルは戦闘用というより、強力な筋肉を支える付着物だよ、と説明してます。

トリケラトプスは骨格標本としては圧倒的な造形美があり、かっこいいです。

 

ワイヤーを使った展示。頭だけ展示されるより、こういう形の動物だったんだと想像しやすくてよい展示方法です。

 

マストドンの化石。これは説明が面白かったです。泥炭燃料発掘中に見つかった今までで最も完璧に近い形のマストドンだそうです。なんでも、展示されている状態(直立)で見つかったそうで、生きたまま泥炭沼に落ちて沈んだため、そのまま化石になったと考えられるそうです。細部に至るまで、完璧ですよね、確かに。

 

そして圧巻はこれ。

世界最大級の草食恐竜、ティタノタウルス。大きすぎて、展示室から標本がはみ出しています。約37m、大型バス3台より長いって迫力がすごいです。

 

室内からみると首だけでこんなに長い

 

水中を泳いでいた恐竜の展示は浮いていました。

 

最後まで夢中なってるのはお父さんたち。だいたいこうなる。

 

子供達に一番人気は、やはりティラノサウルス・レックスでした。一番混んでいます。

恐竜滅亡の映画も上映されており、なかなか見応えありました。知ってる話ですが、映像のレベルが高くて、迫力があって引き込まれました。

 

水中生物コーナー。後左の海蛇もすごかったです。

手前のガラパゴスゾウガメの説明に、何ヶ月も水や食料なしで生存するため、捕鯨船に生鮮肉として持ち込まれた、とありました。乱獲に加え、人間が持ち込んだ動物(牛など)がカメの主食である草を奪ったため、絶滅危惧種になったとありました。

毒蛇に噛まれたらこうなるよという人間展示。

展示を見て、毒ヘビが登場する「穴」という小説を思い出しました(毒蛇やサソリ、毒を持つトカゲがいる環境が物語の舞台)。英語だと"Holes" という全米児童文学賞を受賞した名作です。確か初めて原書で読んだ本ですが(児童文学なのでやさしい英語で書かれています)、日本語訳もあるのでよければどうぞ。映画化もされてるそうです。これは本当におすすめです。個人的にはハリーポッターより面白いと思います。https://amzn.asia/d/03pXQ2M5

 画像はアマゾンジャパンよりお借りしました

 

 

そのあとは、金の産地、古代中南米アメリカの金工品を眺めたり、

 

セコイア杉の樹齢1400年の大きさに驚いたり、

アメジストの巨大な岩を眺めて、

出てきました。

 

キャニオンにいるようなイメージでデザインされたらしく、自然光も差し、ベンチもあって心地良さそうな空間でした。

 

蝶や惑星展示もあり、そこもなかなか面白かったです。小さい頃好きだったナイトミュージアムの映画を見返したくなりました。

 

ちなみに、エンパイアステートビルやザロック、自然史博物館はこの観光パスを利用して入りました。

www.citypass.com

大人164ドル、子供136ドルで最大5カ所まで入館可能です。私は、3カ所しか使いませんでしたが、それでも使用しないより30ドル弱費用が浮きました。施設の予約もパスから可能で、簡明で使いやすいのでおすすめです。

 

博物館を出たあとは、お昼ご飯を食べにいきました。

 

わんこも惹かれていますが、ここのお店もよい香りがして魅力的でした。

 

ご飯屋さんに行く途中にゼイバーズがありました。世界的に有名なアッパーウェストの老舗食料品店。イメージとしては、成城石井をデリとして特化させ、商品をより厳選し、1店舗営業にしてレア感を増大させた感じだと思います、たぶん。

 

母から、ここでコーヒーを買ってきてと言われているので、買って帰ります。いやー、いい息子だ。

 

このチーズの量は、いいチーズ屋さんの証です。

 

ガーリックロティサリーチキンに、バーベキューターキードラムスティックにメンフィスバーベキュースペアリブなど、ホットデリコーナーも美味しそう。

 

炭火焼きしたグリル野菜に、地中海豆サラダ、ビーツのサラダ、フェタチーズの入ったギリシャ風パスタサラダなど、美味しそうなお惣菜がびっしり並んでいました。

 

今日の夜ご飯用に、アーティチョークとほうれん草のパスタサラダとカモのグリルサラダを購入しました。

 

ユダヤ系のお店なので、ユダヤのお祭り用のお菓子も販売していました。

 

ゼイバーズはサーモンが美味しいことで有名。明日帰国なので買えないのが残念。今気づきましたが、いくらも売ってますね。

 

デリがここの売りなので、きっとここの量り売りコーナーで買うのが一番美味しく、正解なんだと思います。

 

忘れないうちにコーヒーを注文、豆を挽いてもらいました。いい香りです。待ち時間、店員さんとおしゃべり。どこからきたの?とかニューヨークのどこが良かった?などなど。

 

2階には雑貨コーナーも。世界的に有名ですが1店舗しかないため、ここのエコバッグはそのレア感から日本でも人気らしいです。このシェフハットはどこに需要があるのかよくわかりません。

 

ここはスーパー探索としては一番楽しい店舗でした。人気なのが分かります。高級で値段高めなのもあり、客層はお金持ち多めな感じでした。

 

やっと、目的のレストランに着いたのですが、記事が長くなりすぎたので、一度ここで切ります。

 

長い記事に、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

アメリカ旅行記7:ボストンからニューヨークへ、プレジデントデーの夜景と虹の街

2026年2月16日月曜日、アメリカはプレジデントデーの休日です。

ボストン最後の朝、Tatteで朝ごはんがわりのカフェラテとチーズケーキ

 

Tatteを出た後、ボストンコモンまで最後の散歩に出かけました。

 

なんか、ゴミ箱の中からでてきたのがいる

本日の朝食会場だったようです。食べられるものを持ってないか、こっちの手元もしっかり確認してました。

 

街角のお土産屋さん。確かにボストンはタイムレスシティ(色褪せない街)でした。

日本に帰ってから、インターン先のイギリス人上司にニューヨークとボストンどっちがよかった?と聞かれて、住むなら断然ボストンでした、と言ったら、僕もそう思う、あの街で勉強したり研究したりして暮らせたら最高だよねと盛り上がりました。

うちの会社のボストン支社もありましたよ、と話したら、ああ、あるよね、でも仕事で行きたいわけじゃないからなあ、だそうです。

 

ニューヨークまで4時間の乗車時間があるので、電車で食べる昼食を買っていきます。通り道にあったのでこの日2度目のTatteへ。お父さんと子供がブランチを買いに来てました。お母さんの好きなものを二人で相談していて、微笑ましかったです。

休日だからなのか、ここが大きい店舗だからなのか分かりませんが、美味しそうなホールケーキも売ってました。

 

ボストンサウスステーションの向かいには、ボストン連邦準備銀行があります。アメリカの中央銀行は日銀の中央集権的な制度と違って、中央銀行が12の地域に分散されています。ワシントン(政治)やニューヨーク(金融)への権力の集中を防ぎ、地域経済の声を吸い上げる目的で、それぞれが独立法人として運営されています。

 

それではアムトラックに乗ってニューヨークに戻るとします。

移動中、先ほど購入したブリオッシュサーモンサンドを食べました。美味しかったです。

腰が痛くなった頃、やっとニューヨークが見えてきました。

 

車のクラクションや鳴り響く音楽や工事の振動に、ああ、ニューヨークに戻って来たんだなと思いました。ボストンは閑静な街でした。

 

これはちょっと酷くないか。

ホテルに行く途中に発見したアンチホームレス対策のスパイク

 

ここに来るな、という悪意をしっかり感じました。所得が高くなると、人は不均等に押し寄せる社会の不確かさへの感度と共感を失いがちだ、と授業で習ったな、これか、と思いました。敵対的建築というらしいです。

 

さて、アメリカ滞在最後のホテルは、ロックフェラーセンターまで徒歩1分の

The Jewel Hotel, New York

https://maps.app.goo.gl/2Az1N2NNAM7ujotx7

です。

部屋はかなりコンパクトで、シャワーの水流も弱かったですが、とにかく抜群の立地で便利なホテルでした。もちろん目的によりますが、ニューヨーク旅行はミッドタウンに泊まるのが最も利便性が高いなと思いました。

 

ホテルに荷物をおいた後は、友人と会う約束があったので待ち合わせ場所に向かいます。ちょっと遠回りですが時間があるのでタイムズスクウェアを通って行きます。

さすが休日、たくさんの人がいました。音楽もガンガンなっていて、色々な言語が飛び交って、皆が楽しそうで、タイムズスクウェアはやっぱこうじゃなきゃという喧騒でした。

世界中どこでも売ってるのに、わざわざm&mをお土産に買う必要があるの?と思いますが、どうしたらこうなる、という困惑しかない激甘のアメリカン菓子をもらうより絶対m&mもらった方が嬉しいと思います。自由の女神の形とかニューヨーク限定のものなどあって、見てるだけでも案外楽しいです。

 

さて、やっほー (Hey there!) とやってきた友人は、なんだかアイス食べたい気分というので、え、この極寒にアイスなの、コーヒーにしようよ、と思いましたが、女子の甘いものへの欲求をくじくことは許されないという母の教えを思い出し、ついていきました。

ヴァン・ルーウェンという、最近アメリカでハーゲンダッツやサーティーワンをしのぐ人気のアイス屋さんだそうです。アールグレーとマンゴーだったかな?忘れましたが、確かに美味しいアイスでした。一番人気のピスタチオは売り切れでした。

 

これから地元の友人たちと夕食に出かけるらしく、それまで5番街を街ブラ。

キラッキラのトランプタワー

 

「みんなすごいナイスガイだから、一緒に夕飯行かない?」

と誘ってもらい、エリートアイビーリーグ軍団と食事か、会話楽しそう、とかなり迷いましたが、トップオブザロックの登頂予約しちゃったから登ってくる、と丁重にお断りしました。そしたら、

「この前、エンパイアステートビルディングとヴァンダービルドに登ったじゃん!また?」

と、呆れられました。そこで、

「逆にさ、なんで登らないの?こんな綺麗な夜景、世界のどこでも見られないよ?」

と聞いたら、

「私は暗くて静かなところの方が好きだから」

だそうです。

そうだった、そうだった、虹の足に住む村人には虹は見えないんだった。

 

虹の街からも星が見えました。

 

バスに乗ったら別の時空間に行けそうな超現実感。

実際の到着先は、すぐそこのペンステーションですが。

 

改装工事中のルイヴィトンの旗艦店。この積み重なったトランクは、工事用の安全対策の外壁(カバー)。工事カバーにリベットとか取っ手までしっかりつけて、トランクに見立てています。凝ってるなー。

 

プレジデント・デーなので街に星条旗が溢れていました。

 

映画の舞台としても有名なティファニーの前。この時間は人がたくさんでしたが、翌日の22時頃に通ったときは、人もまばらでホームレスの方がひっそり横になっていました。

 

さてこの辺りが、友人の待ち合わせ場所。合流し、ひとしきり紹介され、紹介してもらい、立ち話をしました。確かに皆感じのいい人たちでした。そして、みんな英語の綺麗なこと。別に丁寧に話してると言うわけではないのに、磨かれたというのか、鍛えられた英語を話します。

 

ちなみに、翌月東京に出張に来た友人とは再会して、一緒にお寿司を食べました。久しぶりの日本で、日本はなんて素敵なの!と感動してました。そうかな?と思うあたり自分も虹の足の住民なんだろうな、と思います。

 

それでは、ロックフェラーセンターへ向かっていきます。

 

セントパトリック教会を通り過ぎ、

 

右の建物が今夜の主戦場、トップオブザロック(ロックフェラーセンターの最上階)です。

 

普段は万国旗が翻るロックフェラープラザですが、プレジデントデーなのでこの日は星条旗一色でした。

 

ちょっと覗いたら、アイススケートリンクと、金のプロメテウス像が見えました。

それでは出陣します

と、思ったら、え、これみんな登る人なの?長蛇の列です。

1時間くらいかかるのかな、と思ったのですが、予約制なので捌ける人数にのみチケットを売っているので、ものの10分ほどで館内の人となり、その後5分で天空の人となりました。

スワロフスキー製のシャンデリアだそうです

 

プレジデントデー限定のライトアップが行われていて、これが混みの主要因のようです。

まずは東側(イーストリバー側)から。先ほど地上からも見えましたが、425パークアベニューはでかい星条旗です。

北側セントラルパーク方面は、通常営業の模様です。

東側(ハドソン川方面)が一番華やか。フランスのお祝いに見えなくもないですが。

 

次は登頂済みの展望台2つ。左が、サミットワン・ヴァンダービルト、右の赤いライトアップがエンパイアステートビルディング。

 

下の展望デッキはガラスがありますが、隙間が切れているところから写真を撮ることができます。

 

さらにもう一つ上の展望台に上がればガラスもないので、反射を気にせず写真取り放題です。

 

相対的に暗く見える北側も、実際はかなり明るいです。セントラルパーク内の池が空の明るさを反射しているので、しっかり肉眼でも識別できます。

 

登るときは良かったのですが、降りるのが大変でした。30分以上かかりました。

 

せっかくだからニューヨーク名物のピザでも食べたいなと向かったのですが、なんか混みがやばそうな気がします。

 

ああ、だめだ、これはあきらめましょう。

手っ取り早くご飯を食べたいときには、ハラルのガイを召喚するのが最適解だと思われるので、タイムズスクウェア方面に引き返します。

 

途中、我らが大戸屋の前を通りました。なんか、めっちゃ汚いんだけど、なんなのこれ。

アメリカと日本の境界は歩道と店舗の境でした。ここから奥は、清浄な日本のようです。

 

ハラルガイにつきました。多少行列はあったものの、ピザ屋に比べるとモーマンタイ。

チキン推しのようですが、今回はあえてビーフにしました。

 

ホテルについて暖かいうちにご飯。スパイスの効いた肉とヨーグルトが入ったクリーミーソースのバランスがよく、そして付け合わせのピタパンがめちゃくちゃ美味しいです。ニューヨークに来たら、一食は是非ハラルガイにしてみてください。おすすめです。

 

翌日はフルで1日使える最後の日なので、セントラルパーク、自然史博物館、ハイラインと動き回りました。またよろしかったら、覗きに来ていただけると嬉しいです。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

アメリカ旅行記6:ボストン美術館、ホットチョコレートと夜散歩

4月にはいり、関東は暑くなってきました。友人に東京の桜の写真を送ったら、ニューヨークも綺麗だよ、と送り返してきたので、その中の一枚をシェアしたいと思います。

セントラールパーク内だそうで、確かに綺麗ですね。

 

それでは、2026年2月15日日曜日、アメリカ滞在6日目です。ボストン快晴でした。

空気が澄んで、英語でいうと、crisp winter morning という表現がぴったりな日です。

 

オールドステートハウスの前から、滞在したホテルのある通りを撮影。手前左から2つ目のビルに、ハイアットセントリックと書いてあります。駅、観光地が徒歩圏内で、スタッフの対応も良く、かつアメリカにしては価格も抑えられていて(1泊120ドルほど)で良いホテルでした。

 

朝の散歩に、滞在中いつもここまできていました。ボストン茶会事件ミュージアム。

ご存知、ボストン茶会事件は、1773年に植民地時代のボストンの人々がイギリスの課税にキレて、紅茶を海に捨てた事件です。

彼らの最大の不満は、自分たちアメリカの代表がイギリスの議会に参加できないこと。

「税金だけ取って、こっちのこと無視するんだったら、イギリスの茶なんか、捨ててしまうべ!」

と12月の深夜、オールドサウス集会所から飛び出していきます。

 

別の日に撮ったオールドサウス集会所、ここから人々は港へ走りました

 

港についた総勢百人余の「自由の息子たち」は、茶箱342箱を海に投げ捨てました。

出典:https://www.britannica.com/event/Boston-Tea-Party

今も昔も人々の疑問は一点に集中します。

なぜこの「息子たち」はネイティブアメリカンの格好をしているのだ?

その理由については、ネイティブアメリカンの強く崇高な精神に敬意を表して、自分たちの大いなる決断に反映した、と説明されています。

いやいやいやいや。どう考えたって身バレ防止の工作で、ネイティブアメリカンまじで大迷惑です。

 

当時の通りに再現された船。意外に小さくて驚きます。

それにしても、「代表なくして課税なし (No taxation without representation)」がスローガンだったように、彼らの当時の望みはアメリカ独立ではなく、イギリス本国に自分たち植民地の権利を認めてもらうことでした。

自分たちだってイギリス国民なんだ、話を聞いてくれ、という思いが当初の願いを大きく飛び越えて独立につながります。人は誇りを持っていて、同様に尊重されるべきなのだ、ということがこの出来事のコアなんだと思います。

独立宣言の本髄「すべての人間は平等に作られている」というのも、そういうことなんだと思います。

トランブル「独立宣言」

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Boston_Tea_Party

それにしてもこの絵画、今見るとコケージャンばかりでちょっと気持ち悪いですね。平等がまだ赤ん坊だったころの時代です。

 

さてさて茶会博物館で折り返して、駅に向かいます。ボストンサウスステーションと、奥に立つ複合施設、サウスステーションタワー。新旧のコントラストが印象的です。

 

正面から見た時に、二つの建物がシンクロするように、デザインされています。

建築設計は、ペトロナスツインタワーなども手がけた世界的な企業のようです。

出典:https://pcparch.com/

 

この後、すこしケンブリッジの方に出向いたのですが、その際撮ったハーバードの写真は、前回載せたのでここでは省略します。用事が済んだ後は、ボストン美術館に向けて移動しました。

 

美術館に行く前に、チャールズ川を見よう、と思って少し手前で下車しました。

ハーバードブリッジから。一面雪に覆われていて、まるで雪原、綺麗でした。

それにしても、氷が割れるから絶対川に入るなって滞在中にニュースで再三流れてましたが、アメリカ人のリスク選好度が高いのか、それとも何も考えてないのか(たぶんこっち)、足跡がたくさんついています。結構大胆に、川の真ん中まで歩いて行った人もいるようです。

 

ちなみに2年前の12月に来たときはこんな感じでした。

 

ハーバードブリッジを渡った先にあるのは、ボストンのもう一つの名門、マサチューセッツ工科大学(MIT)です。

 

川沿いの遊歩道は、前回来たときと同様、多くの人が散策したり、ジョギングをしたりしていました。

でもさすがアメリカ人、すれ違うジョガーは半袖、半パンなど真冬でも軽装の人が多いです。

 

それではボストン美術館に向かいます。この界隈は夏に来たら、緑のトンネルになって綺麗だそうです。

 

ボストン美術館(Museum of Fine Arts, Boston) に着きました。美術館のキング、メトロポリタン美術館のようにスケールで圧倒するのではなく、選び抜かれた上質なコレクションで魅せる戦略を取っています(とは言っても、もちろん2、3日かけても回り切れるような所蔵数ではないのですが)。

 

移動中電車の中で買った電子チケットで入っていきます。

 

大階段の展示からもうおしゃれ。清、明時代の大型作品を左右対称に配置しています。

 

一番下で大階段のガードをするのは、ドラえもんみたいな鈴をつけた獅子

 

微妙な表情がツボる、漢時代の犬の土器。

あまり好みではないおやつを出されたとき、実家の犬もこういう顔をします。

 

ブッダもゆったりくつろいでいました。

 

7世紀の唐時代に作られた獅子。肉球見せてるみたいでかわいいです。

 

ボストン美術館は展示が凝っていて、出口表示と一緒に作品が飾られていたりします。

出口はこっち

 

明時代の陶磁器。説明書きをざっくり端折ると、濃紺で描いたデザイン性の高い装飾と白の対比は斬新で美しく、世界中がインスパイアされた、だそうです。確かに美しい作品でした。

 

梅の花に鳥がとまっている、400年ほど前に作られた清代のお茶碗。陶器作品の中では、これが一番気に入りました。

 

これも500年前の清代のお茶碗。皇帝の命で作られたと底に印があるそうです。綺麗な赤です。

 

ボストン美術館は、日本美術のコレクションは、世界トップクラス、日本にあったら国宝級の作品を所蔵していることで有名です。ただし、あまりに貴重すぎて、常設展示されていない作品も多いです。本当は、この絵が見たかったです。

 

吉備大臣入唐絵巻 (Minister Kibi's Adventures in China)

吉備大臣が入米した(アメリカの手に渡った)ことを知ったとき、日本政府は慌てふためいて、重要文化財の流出防止法を整えました。

日本が産んだ天才吉備真備が、もう一人の天才、友人阿部仲麻呂の力を借りて、無理難題のクイズを解き日本に帰国するまでを描いたアドベンチャー絵巻。アメリカでもまた無理難題を解決して、日本に戻ってきてくれないものでしょうか。

人々の様子、当時の文化が生き生きと描かれています。

出典:https://collections.mfa.org/search/objects/*/kibi/images

 

ボストン美術館の仏像コレクションも素晴らしいです。仏教美術に接する機会がない素人の自分でも、素敵だなと思いました。

大威徳明王坐像

平安時代の作品だそうで、知を司る神だと説明にありました。過剰にデコらず、スッキリしていながら細部まで美しい仏像です。

 

快慶、弥勒像

中から経典が見つかったそうで、それによると快慶が、亡くなった両親や師匠の安息を願って作った作品だそうです。その願いが伝わるような、穏やかな雰囲気のある仏像でした。

 

漆喰の壁、木組み、灯籠とまるで寺院にいるかのような空間作りで、展示にも日本の仏教美術へのリスペクトが感じられました。

 

西村五雲 熊図屏風

黒熊バージョン。緻密な観察に基づき、動物の魅力を最大限に引き出すのに長けた画家だそうです。確かに、かわいいじゃないの。

 

白熊バージョン。説明には、西洋絵画の写実的技術と、日本絵画の手法(墨と鉱物顔料)がうまく組み合わされ、毛並みのもふもふ度の表現が素晴らしい、とありました。

 

橋本雅邦 雪景山水図

奥行きのある手法に西洋絵画の影響があるそうで、新しい山水画を確立しようとした意欲的作品とありました。静けさと壮大さを感じるいい絵です。

 

あまりの豪華さ、絢爛さに目を奪われた能装束たち。女性役の衣装、唐織だそうで、満開の藤が神々しいです。

江戸時代の作品

 

これは男性役の衣装、厚板。輪郭のしっかりした幾何学模様が力強いです。

 

ここから西洋美術です。まずはスペイン美術から。

ベラスケス 王女マリア・テレーサ

巨匠ベラスケスが弟子と共に仕上げた肖像画。マリア・テレーサは、スペイン・ハプスブルク家のフェリペ4世の娘。のちに、太陽王ルイ14世の王妃となりました。父王は同じ絵を3枚作成させ、お見合い写真として結婚候補国へそれぞれ送ったそうです。

 

ヨーロッパの宮廷で使用されていた銀、金食器

王宮の晩餐会では、富と地位を見せつけるため、実際こんな風なクリスマスツリー型にデコレーションした、と説明にありました。

 

場所と時代によって展示方法を変えているのか、17、18世紀のヨーロッパ絵画の展示室は、当時の貴族の館風に、壁の上の方まで作品が飾られています。

 

雰囲気はすごくいいのですが、ちょっと上の絵は見にくいです

 

ファン・ローン 羊飼いの礼拝

宮廷画家をめぐるルーベンスのライバルだったそうで、ルーベンスが動的で華やかさ全開なのに対して、ファン・ローンは静的で光で語るタイプだったそうです。確かにこの絵も光を上手く活用しています。

 

左は今回かなり気に入った作品

左は、14世紀初頭のヨーロッパで大きな影響力を持ったマルティーニという画家の作品だそうです。鋭い目線とローブの滑らかさの表現が素晴らしい。右は弟子だった画家の作品。目線の描き方が師匠仕込みな感じがします。

 

ピースしてるように見える陽気そうなおっちゃんは、キリストの一番弟子、聖ペテロ。

説明によると、ピースではなく、祝福のポーズだそうです。

ラファエロの影響を受けた無名画家の聖母子像だそうです。

ラファエロより、素朴さで可愛らしい感じがします。こんなに上手なのに無名画家とは、画家の世界って厳しいですね。

 

次は、ボストン美術館の目玉の一つ、モネ「ラ・ジャポネーズ」

日本ブーム到来の19世紀のフランスで、モネが妻カミーユをモデルに書いた作品。ジャポニズム全開ですが、手に持ってる扇だけはフランスのトリコロール(三色旗)の色が使われている、と解説にありました。

 

展覧会の注目となるよう大胆さや華やかさに注意を向けて作成されたらしく、後年の睡蓮のモネとはイメージがちょっと違います。

着物の刺繍の厚みというか立体感も素晴らしい。

 

ゴッホ「郵便配達人ジョゼフ・ルーラン」

説明によると、彼はゴッホの親しい友人だったそうで、「彼はまるでソクラテスみたいで、とても魅力的だ」とゴッホは語っていたそうです。

 

ゴッホ「ラ・ベルスーズ(ゆりかごを揺らす女性)」

手に持っている紐がゆりかごを揺らすためのものだそうです。モデルは、上の郵便配達人の妻のオーギュスティーヌ。彼女の持つ暖かさ、安心感が伝わるよう描いた絵だそうです。背景も良いです。ゴッホはこの夫婦が大好きだったんでしょうね。絵からそれがわかる気がします。

 

ゴッホ「耕す人と風車のある畑」

ゴッホがサンレミの療養所から眺めた風景を描いたそうです。

「刈り入れの終わった黄色の畑と耕された紫の土のストライプが窓から見えて、また絵を描きはじめたよ」

と弟への手紙にあったそうで、これがその絵のようです。

 

ゴーギャン「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」

今でこそ、ボストン美術館の代表的作品ですが、1940年代この絵の購入をめぐって、こんな前衛作品本当に買うのか?と問題視されたそうです。

 

タイトルが示す通り、人間の存在についての根本的な問いを描き、しかも解釈は見る人に委ねられているそうです。

右側のこの部分が人生の始まり編だそうです。

 

ボストン美術館は豊富なモネコレクションでも知られます

 

モネの名作の一つ「ジヴェルニー近くのポピー畑」

一面のポピーの赤とまっすぐ伸びるポプラの緑の対比がいいです。

 

こちらも名作の一つ、モネ「ヴェトゥイユの花壇」

自宅の花壇とセーヌ川の風景。

 

近くで見ると、色の塊の塗りたくりにしか見えませんが、遠くで見るとしっかり草花に見えます。

 

クルーズ渓谷(サンライト)

このシリーズは曇りの日バージョンなどもありました。光度によって描き分けた連作がたくさんあるんですね、モネって。

 

これもいい絵です「セーヌの朝」

 

池を眺めているのに空を眺める「睡蓮」

 

 

ミレー「種蒔く人」

描く題材にもならないと思われていた農民と農作業を、崇高に描いたミレーの代表作。説明によると、大きな歩幅で前進する力強さとスピード感、撒かれたタネの飛び散る動きなど、農作業を偉大な行為として称えた作品だそうです。

 

作品の前には、こうやって貴族的椅子がちょくちょく置いてあります。「座って絵画をぜひ鑑賞ください、でもその椅子も所蔵作品ですから気をつけてください」と書かれていました。

 

ここからはアメリカ絵画
オルテル「コルゲート一家」

1870年代のモダンファミリー。ガス灯、機械織カーペットなど当時の最先端の憧れが描かれているそう。歯磨き粉コルゲートのコルゲート家だそうです。

ナイアガラの滝コーナーもありました。

 

メットでも見ましたが、上級国民が愛した画家サージェントシリーズ。

「ヘレン・シアーズ」

六歳の少女の肖像画。紫陽花を包むように持つ様子と静かな表情で子どもの持つ繊細さを表現したそうです。白いシルクの洋服と紫陽花が赤い絨毯に映えます。

 

「エドワード・ダーリー・ボイドの娘たち」

4人の子供たちがばらばらに配置され、どれもそれほど楽しそうではなく、妙な静けさと緊張感を観るものに与える絵。4人の配置の工夫と、女子の持つ複雑な内面を絵にしたとしてサージェントの傑作とされているそうです。緊張感がそうさせるのか、壺に読者の目を誘い、この壺すごいなと思わせるところもなんか面白い絵ですね。

 

「ミセス・フィスク・ウォーレンと娘レイチェル」

サージェントは広く潔いタッチを描くことで、衣装の光沢感を出しているそうです。モデル親子の気品ある様子を描き出し、いかにもサージェントらしい作品と説明にありました。

 

 

サリー「デラウェア川の渡河」

勢いでお茶を海に捨ててから、あれよあれよという内にイギリスと戦争になってしまったアメリカ大陸軍。連敗に連敗を重ね、モームリと士気が駄々下がる中で、将軍ワシントンが起死回生の作戦にでます。それがこの川を渡って奇襲を仕掛けることでした。この作戦が成功し、戦争の主導権がアメリカに移り、独立を勝ち取ります。

 

スチュワート「ドーチェスター高原のワシントン」

アメリカ初代大統領のワシントン。美術館を訪問した翌日は、ワシントン・バースデー、通称プレジデント・デーと言われる休日でした。ワシントンの誕生日近辺の月曜が祝日になりました。

 

ピカソの名作も。「立ち姿」

上の絵と構図が似ていて、抽象版ワシントン肖像画にも見えてきます。

 

エジプト美術のコレクションも豊富でした。

色々名品は多々あるのですが、あえてこの現代風な女性をご紹介

人間って7000年経ってもほぼ同じなんだなと思いました。この女性なんか、キャロラインさんとか、ステラさんと紹介されても、なるほどね、と思ってしまうと思います。

 

 

まだまだ全く回りきれませんが、疲れたので退散します。作品の質、展示のこだわり、雰囲気の良さ、素敵な美術館でした。来訪決定。

 

鴨たち。ずっと餌を探してましたが、右の子はカメラを向けたらポーズをとってくれました。

 

ボストンのおしゃれストリート、ニューベリー通りを通って帰路につきます

 

ハイブランド、雑貨屋さん、レストラン、カフェと様々なお店が連なっている、ボストンを代表するショッピング・ストリートだそうです。

 

お、ロイズもありました。

 

赤レンガで統一された街並みがずっと続いています。

かわいい犬もいました。飼い主の方と毛質が似ていますね。

 

3連休中日なのもあり、大賑わい。人の波が道の奥まで途絶えません

 

ニューベリー通りの終点(反対からくると始点ですが)には、カブナント教会が立っています。国の歴史建造物に指定されており、ステンドグラスは、宝飾店ティファニーの一族が手がけたものだそうです。

 

コモンウェルスアベニューの中央には、並木道(遊歩道)が設けられ、ボストンコモンまで続いています。

雪の上を歩かせようとわんこを誘導する飼い主さん。なるべく犬の足を汚したくない飼い主の努力は、世界共通のようです。

 

コモンウェルス・アベニューにそって富裕層向けの趣味の良い住宅が連なっています。(コモンウェルスは直訳すると、みんなの富、福祉ですが、富は甚だしく偏在しているようです)

 

この遊歩道をひたすらまっすぐ歩くと、パブリックガーデンの正面にでます。出迎えはワシントンです。

 

夏になるとスワンボートが浮かぶ池

 

一度ホテルに戻り、少し休みました。明日午前中にニューヨークに戻るので、荷物の整理も少ししました。それでは、ボストン最後の夕飯に出かけます。

 

ボストンセイルロフト、ホテルから徒歩10分ほどの港沿いにあります。

 

超人気シーフードレストランで、この日も大賑わいでした。

 

注文したのは、ロブスターロール。前日行ったジェームズフックよりも美味しいとも聞くので、思い切って注文。

 

店員さんもとても感じのよい方でした。日本も漫画も大好きだそうです。ブログに載せてもいいですか?と聞いたら、僕が日本のブログに登場するなんて、想像するだけでファンタスティックだ、と快く了承してくれました。

 

もう一つの注文は、ボストンセイルロフトの名物、溢れるクラムチャウダー

ここのクラムチャウダーは超濃厚です。ディルがたっぷり入っていて時折香る爽やかさが濃厚なクラムチャウダーのいいアクセントでした。おすすめです。

 

ロブスターロールも素晴らしい。バターがあらかじめ振り掛けられてないので、よりダイレクトに肉厚なロブスターの旨みを味わえます。パンの焼き加減なども含めて、前日のジェームズフックよりも、こちらのロブスターロールの方が好みでした。箸休めのコールスローも、地味に良い仕事をします。

 

はー、大満足でした。

お店からでたら、港の夜景もいい感じでした。

 

ボストン最後の夜なので、夜景散歩をしてからホテルに戻ります。

オールドサウス集会所を抜けて、

オールドシティホールも見納めして、

 

敷地内にはロバもいます。ロバは民主党のマスコットです。

民主政治の源であり、学術都市として知られるボストンやマサチューセッツ州は、教育水準、所得水準ともに全米上位であり、歴史的に民主党の強い地域です。

 

マサチューセッツ州議会場

 

ボストン・コモンのイルミネーション

明日もお休みのアメリカ、まだまだ皆元気です。

 

そのままニューベリー通りまで行きました。滞在中話した地元の方に、バーディックのホットチョコレート飲んだ?と何度か聞かれたので、そんなに地元の人がお勧めするならと思い、せっかくなので注文しました。

 

有名なホットチョコレートの味は如何に。

味は、え?なにこれ?という衝撃のおいしさでした。濃厚ですが、甘さ控えめでシルキー。チョコレートって飲むのが正解なんだと、初めて知りました。

 

これは地元の人がお勧めするだけあります。ボストンにきたら、絶対味わって欲しい一品でした。

 

ホットチョコレートを飲みながら、ホテルに戻るとします。

 

それでは、アメリカ旅行6日目、これで終了です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。












アメリカ旅行記5、ハーバード散策、ロブスターサンドとチョコレート

アメリカ旅行5日目、2月14日、土曜、ボストン2日目の朝です。

 

美味しいコーヒーから始動しようと、ホテルから徒歩2分のタッテへ向かいます。

まだ開店して数分しか経っていないのですが、お客さんがちらほらいました。

 

店内にはコーヒーと焼きたてのパンのいい香りが漂っていました。

 

コーヒーだけのつもりでしたが、チーズケーキも追加。

チーズケーキは、クリーミーで軽やか、ラズベリーの酸味とショートブレッドのクランブルも良いアクセントで美味しかったです。

 

帰り際、期間限定のチョコレートケーキがあるので、テイクアウト用に注文したら店員さんが、

「デコレーション時にちょっと崩れちゃったやつがあるんだけど、それもあなたにあげる。見た目はちょっと悪いけど味は変わらないから。ほら、今日バレンタインデーじゃない?あなたへのギフトよ。」

と言って、もう一つくれました。

これくらいの崩れならアメリカなら普通に店頭販売してるレベル。ありがたく、2日かけて頂きました。ビターなタルト生地と濃厚なチョコレートムースのおいしいケーキでした。

 

ケーキをホテルの冷蔵庫にいれて、ちょっと朝の散策にでかけました。

 

アメリカ独立前から存在する歴史ある道、ステートストリート。

 

ヘイマーケットもすでに絶賛営業中

中国系のおばちゃんたちがもうすでに出陣していて、アイヤー、タイグエラー(はー、高すぎる)と言いながら、商品を凝視しながらシビアな品定めをしていました。いや、ここ激安だから。

 

地下から蒸気が立ち上るのも、アメリカらしい風景です。

 

ボストン茶会事件博物館まで歩いてきました。水路の水が流れない方だけ凍ってました。

 

ジョギングしていたグループが反対側を通っていきました。わんこ二匹も一緒。走るまでもないのか、わんこは早歩き。仲間と土曜早朝走るってなんかいいですね。

 

朝の散歩はこれくらいにして、電車に乗ってケンブリッジまで移動します。

ニューヨークのメトロを見慣れてからボストンにくると、綺麗さに驚きます。

ゴミが落ちていないどころか、清潔感すら漂います。

ただ、人がいなさすぎて、襲われたら助けてもらえるかのか不安になるレベルの人気のなさ。

 

ハーバードは、ボストンの隣町(市ですが)のケンブリッジにあります。電車をおりてまずやってきたのは、ここ。花屋ではなくて、その奥のチョコレート屋さんです。

バーディック (L.A. Burdick Chocolates)

L.A. Burdick Chocolates: Individually and Intricately Handcrafted

ボストニアン的にも、お礼やパーティなどの手土産にここのチョコレートをあげれば、とりあえず間違いない、とされているチョコレートショップ。

味も上品だし、商品もサイズも豊富で選びやすいのも人気の理由かもしれません。

木箱にリボンがかかったチョコレートボックスは見た目も素敵です

 

なんと言っても、ここのシグネチャーは、ネズミチョコレート。尾付きのかわいいネズミが3色入っています。

作りが繊細なのですが、衝撃材も入っており、しっかり詰められているので、JFK空港で行われたであろうスーツケースのトルネードスローにも負けず、日本まで無傷でした。

 

それではハーバード大学を散策していきます。このまえ研修に来て以来2年ぶりの訪問です。

日本の大学と違って、2月はまだ春学期の最中。土曜日ですが、朝から重そうなリュックを背負った学生が図書館の方へ歩いています。

 

ハーバード生まれハーバード育ちが、お前、食いもんなんか持ってっか?とこちらをじっと凝視していました

ハーバードヤードに面するWeld House(学生寮)

 

ジョン・ハーヴァード像(モデルは本人ではないそうですが)。

左の靴に触れるとハーバードに受かるとか、幸運が来るとかで皆に触られてピカピカです。取り敢えず触っておきます。

 

こちらは教室棟のセバーホール(Sever Hall)。見学ツアーが行われていました。

 

 

チャールズ側は凍結していましたが、ボートハウスのドッグだけ水が露出してます。水流が見えるので、凍らないように水を対流させているようです。

こちらはハーバードビジネススクール施設、グリーンヒルハウス(Greenhill House)

 

実は翌日午前中もちょっと所用でこちらに来たので、青空のハーバードも紹介します。

春や秋に来たら最高に美しいであろうハーバードヤード

 

ハーバードの象徴、メモリアルチャーチ。白い尖塔が青空に映えて美しいです。

 

ハーバードの正門、Johnston Gate

ほとんどしまっていて、入学式や卒業式など特別の機会でなければ開かないそうです。

 

こちらはハーバードビジネススクール(HBS)

 

大学3年時に、学生プログラムの一環でHBSのコースを修了しました。

 

時期が前後しますが、その際に訪れたHBSの校舎内の様子も少しご紹介したいと思います。

こちらはハーバードビジネススクールの図書館、Baker Library

 

学生たちの交流の場になっているSpangler Center。

 

さすが資金潤沢なハーバード、自然と人が集まってきそうな居心地良さそうな空間が整備されています。

 

ピアノもあります。日本では自分もあまり人前で弾く機会はないですが、海外にいるとなんか余興をやれて場を盛り上げるのがパーティなどの貢献として評価されたりします。そんな時、ピアノを弾けてよかったなと思ったりします。

 

ハーバードのソーシャルネットワークの強力さを感じさせる掲示板。左がヘルプを探している人。右がヘルプできる人。法律、金融、AI分野、それぞれの高度専門スキルの需要と供給が校内で賄われているすごさを実感します。

 

教室はこんな感じ。多様性を象徴するような国旗が印象的です。

 

卒業生の日本の方がラーメンビジネスをやっていて、ご馳走になりました。

 

ここから2026年に戻ります。

ハーバード最寄りのTatte、激混みです。2年前にきたとき、この前を通って、このカフェなんかいいな、と初めてTatteの存在を知りました。気になりましたが、時間が全くなくて断念した店舗です。

 

有名な老舗本屋、ハーバードブックストア。前の方、日本人の方だろうか、着物のミッフィーのマスコットつけてます。

 

せっかくなので、ハーバード生協にも入っていきます。ここでこの旅でもっとも衝撃をうけた出来事が起こります。

学生協の場所が記憶と違っていて探せなかったので、近くに歩いていた学生に、

「コープってどこにありましたっけ?」

と聞きました。聞かれた学生がパードン?といいながら怪訝な顔していたので、

「あのー、教科書とか大学のグッズとか売ってる場所あるじゃないですか。」

と言ったら、

「ヂュミーンダ(Do you mean the)クープ?」

と聞かれました。え、クープ?それ、しらんけど、と思い

「I mean the C-O-O-P」

とスペルで答えたら、そしたら、

「クープね、それならそこだよ、その先曲がったとこ」

と言われました。

みなさん、コープじゃないそうですよ、クープです、生協は。

衝撃でした。

では、クープに入っていきます。

学生の指定教科書、オフィシャルグッズなど売ってるものは日本の学生協と同じですが、品数、品揃えが違います。

 

アジア系(中国、韓国系)のお客さんが多くて、海外進学への教育熱の高さが反映されているなと思いました。


ハーバードスクウェア周辺にある、有名なハンバーガー屋さん、バートリーズ。入ろうと思ったんですが、まだ30分くらい開店まで時間があり断念しました。

 

ハーバードの学生らしき群れにまじって次の目的地にいきます。

 

徒歩20分くらい歩いたでしょうか、なんか場所の雰囲気が寂しいというか怪しくなってきました。治安が悪いエリアではないと知っているので歩けますが、知らないと心細くなるレベルの寂れ感。

気分は、密売の待ち合わせ場所に向かう下っ端ギャング。目的地はすぐそこのようです。

石挽きチョコレート、TAZAと案内もでています。

 

着きました。クラフトチョコレートの草分け的工房として有名ですが、その有名度に比べてこじんまりした店構えで意外でした。

 

石臼でカカオを細かくすり潰すので、砂っぽい独特の食感のチョコレートになります。こんな食感のチョコレートは食べたことがない、と口が驚くチョコレートです。

 

この日はバレンタインの土曜でもあって、工房ツアーは予約でいっぱいだそうです。店員さんが、何探してる?と聞いてきたので、初めてなので、おすすめとかいくつかありますか?と聞いたところ、数種類おすすめを教えてくれました。

フレンドリーな方で、

せっかくだからどれがいいか味見したらいいよ

と全種類のチョコレートサンプルを出してきて、たらふく味見させてくれました。

 

これがこれで、あれがそれで、そっちがこっちで、あ、あそこの棚のやつも今取ってくるから、と次々差し出してくれるので、味見だけで満腹中枢が上がるレベルのチョコレートを食べました。

どれも美味しかったのですが、その中でも気に入ったものをいくつか購入しました。丸いのは石臼の形を模してるそうです。

有名だから日本でも手に入るんだよ、と言ったら、

そうなの?!と喜んでいましたが、

工房で買うのが断然フレッシュよ、チョコは香りが飛ぶからね、あなた正解よ。

と言われて、

確かに、ピエールマルコリーニもブリュッセルの本店で買って店の前で食べるのが1番おいしかったもんな、と思いました。

 

会えてよかったわ、またきてね、という陽気な声を背中に聞きながらお店を出ました。

 

アメリカ人って別れ際、話せてよかったよ (Great talking to you)、とか会えてよかったよ (Great meeting you)、と言います。さりげないけど、別れの挨拶としていい表現だなと思います。一期一会って感じがします。この旅行でも、街角で、カフェで、スーパーで、レストランで、何度も聞きました。

 

一旦ホテルに戻りチョコレートを置いて、お昼ご飯を食べに出かけます。

 

向かった先はこちらのお店、JAMES HOOK & Co

 

ボストン茶会事件博物館の近く、ウォーターフロントにある漁師小屋風のお店。ロブスター漁を営む家族が経営する、日本でいうと、網元が経営するお店。他より安価に、美味しいロブスターが食べられることで有名な大人気店です。お店の中にもロブスターの水槽があります。

 

真ん中のメニューにある通り、ロブスターロールは2種類あります。冷たいサラダ仕立てのマヨと暖かいバターです。それぞれサイズがレギュラーとラージです。その他ホールロブスターやチャウダーなどのスープ系、クラブケーキなどもあります。

 


暖かいのが食べたかったので、バターの方にしました。ロブスターロールラージとクラムチャウダーで55.23ドルです。8,500円ですよ、びっくりです。

でも一方、アメリカ的に見れば決して高級な食事ではないだろうな、とも思います。Fedによると、2026年のアメリカの平均時給は約37.38ドル(6,000円弱)。つまり、この価格は約1.5時間の労働に相当します。なので、ちょっとしたご褒美ランチみたいな感覚で一般庶民が食べられる値段に相当すると思います。しかもこのお店チップもとらず、良心的です。

ちなみに友人によると、チップは基本18%が妥当だそうです(2026年現在)。それより少ないと失礼だけど、20%より大きいのは too muchだよ、と話していました。最近、タッチパネルのインターフェイスで平気で25%を押すように自動提示してきますが、手入力で18%にすると良いそうです。アメリカに行かれる際の参考にしてください。

 

それでは、気を取り直して?食べていきます。ロブスターのむき身がびっしり詰まってます。

ロブスターの味は、伊勢海老とズワイガニのいいとこ取りの味です。塩味もちょうどよく、身のうまみと甘さを引き立てます。身の方は柔らかく、ハサミはしっかり肉厚で食感の違いも良いです。

 

バターを塗ってから鉄板で焼いたパンはさっくりとした食感で、全体が暖かいです。でも、パンでなく酢飯で食べたい。絶対美味しいと思う。

もともとバターであえてあるので、日本人には追いバターは不要かなと思います。アメリカ人でも全部は使っていないようでした。クラムチャウダーは濃厚系でした。美味しくないわけではないのですが、ロブスターロールに主役を持っていかれるので、必然的に影が薄くなります。

 

ちょうどいい時に入ったようで並ばずに座れましたが、直後から急に混んできました。

 

値段はしましたが、これは食べてよかった、と満足感のある食事でした。



近場を少し歴史散策をしてみます。

 

ボストンは何気ない通りですら美しいので、歩いているだけでも楽しい街です。

 

アメリカ独立の震源地となったオールドサウス集会所。アメリカの独立はここで主張され、熱を持ち現実となりました。今でも、言論の自由の象徴とされています。

ちなみに手前にあるこのテンションの異常に低い人々は、アイルランド飢饉の記念像です。19世紀アイルランドで、島の人口を半減させたじゃがいも飢饉が起こりました。その際多くのアイルランド人が故郷を捨て新天地に向かい、差別の中でも力強く根付いていきました。アメリカのロイヤルファミリーとされるケネディ家もこの時代にアメリカにきたアイルランド移民がルーツです。

次は、ボストン旧市庁舎

 

アメリカ初となるフランス建築の豪奢な建物として、市政の中心であり市民の誇りでした。

 

敷地内にはアメリカ建国の父祖の一人、ベンジャミン・フランクリン像も。

 

科学者としても有名なフランクリン。好奇心が勝りすぎて、危険な雷実験に息子を用いるというファンキーな側面も持ち合わせます。

 

クインシーマーケットに名前を残す、第2代ボストン市長、ジョサイア・クインシー。マサチューセッツ指折りの名家のおぼっちゃまで、のちにハーバードの学長にもなったそうです。

 

歩道に赤い線が引かれていますが、これをたどるとフリーダムトレイルをすべて回れる仕組みです。


キングズチャペルの前を通り過ぎます。名前の通り、宿敵イギリスの国教会の教会。それじゃあ肩身狭くて針のむしろなので、今は折り合ってなんとかやってけそうな宗派の教会になっているそうです。

現役で使われているマサチューセッツ州会議事堂。ドームに金箔が貼られてるそうですが、趣味がいいのか、悪いのかよくわかりません。

そのままお向かいにある、ボストン市民の憩いの場、ボストンコモンへ。

リスが湧いています。人慣れしていて、靴に登ってこようとします。

ちょうどICEの事件が起きたばかりの頃で、アヒルたちのモニュメントに

私たちは皆移民だ (We All IMMIGRANTS)

とカードが貼られていました。

凍結した池に入ってみるボストニアンのみなさん

 

公民権運動の記念オブジェだそうです。エンブレイス (抱擁)

 

ボストンコモン隣接のボストン屈指の高級住宅地ビーコンヒルはまだクリスマス仕様でした。

素敵な街並みですが、ヒルというだけあって起伏が多いので、結構住むのは大変なのではと思います。

道が細く迷路みたいで楽しい。

 

ビーコンヒルの住民の御用達、チャールズストリートはおしゃれで落ち着いた通り

 

バレンタインデーなのでスーパーの店先にもお花が売ってます。

 

ボストンコモン前のスタバ。景観保全なのか、なるべくスタバ色を押さえた仕様です。

 

Trader Joe'sで買い物をしてから帰ります

 

今年アメリカ人の好きなスーパー1位となったトレジョ

 

季節ごとにオリジナル商品を投入し、

 

ポップや手書きの値札、気持ちのよい接客で消費者の買い物体験を向上させ、

 

商品数を過度に増やさず、量を増やすことで効率化を図り、

 

おいしいのに手頃、を実現しています。

 

商品の8割が自社ブランドとして販売しており、トレジョのこれでないとだめ、というコアなファンをしっかり掴みます。

 

サラダや飲み物、チーズを買いました。

 

帰り際、素敵な空間を発見しました。

Brattle Book Shop

神保町みたいな感じでしょうか、ボストンっていい街だなと改めて思いました。

 

金融街まで戻ってきました。

 

夜は、トレジョで買ったサラダなどを食べるので、近所のロブスターサンドのお店から、クラムチャウダーだけテイクアウト。ここのお店のクラムチャウダーも結構美味しかったです。

 

ボストンコモンのイルミネーション

 

それではこれでアメリカ旅行5日目終了です。

 

取り止めのない長い記事でしたが、最後までご覧いただき、ありがとうございました。