ロンドン旅行記3日目後半です。
大英博物館からウエストミンスター寺院へ行くのですが、その途中色々寄っていきたいところがあるので、歩いていきます。
まず、向かったのはこちら。
現在までに55人の国家元首、18人のノーベル受賞者を輩出するイギリスが世界に誇る名門大学です。特に、ノーベル経済学賞においては、2017年時点で受賞者49人中13人がLSE出身者であり、経済を専攻する学生なら、誰もが憧れる大学の一つです。
唯一、人が結構いたのはここ。
これは、見慣れた世界を異なる視点から捉え直しなさい、というメッセージが込められているそうです。
ビッグベンに向かうついでに、トラファルガー広場にも寄っていきます。
ロンドンはブロードウェーと並ぶミュージカルの聖地。
しばらく歩くとトラファルガー広場が見えてきます。
トラファルガー海戦でイギリスを勝利に導くも戦死。遺体は腐敗するので直ちに水葬する、という慣例に逆らって、ラム酒漬けにされて本国へ運ばれました。現在セントポール大聖堂に埋葬されています。そういえば、前日見学しました。
素晴らしい戦績と人格者として今でも英雄のネルソン提督ですが、ちょっと頭の弱い美人に夢中だったのが唯一の不都合な真実、らしい。
トラファルガー広場の有名なライオンは4頭います。写真撮影の人気スポット。
ではビッグベンを目指してまた歩き始めます。
トラファルガー劇場では、ジャージー・ボーイズを上演しています。
久しぶりに映画「ジャージー・ボーイズ」見たくなりました。光と影と、これってこの人たちの曲だったのかという名曲の数々で、ミュージカルっていいなと初めて思った作品でした。
人だかりができていたのは、ホース・ガーズ(騎馬隊)の前。
先月経営学の授業でスタディケースとしてユニクロとZARAを比較しました。ファストファッション産業の中でも、H&MやZARAなどと差別化をしっかり図り、服のインフラを目指すというブランドコンセプトや企業戦略など、授業で扱って初めて世界的に受け入れられている理由がよくわかりました。
ウエストミンスター駅までやってきました
左の建物は、ビッグベンと同様、国会議事堂の一部であるビクトリアタワー。ちなみに、ビッグベンの正式名称は、エリザベスタワー。
角を左折したら、あ、見えました。
先月(2022年11月)改修工事が終わったばかりなので、とても綺麗でした。
土産物の屋台が周辺にたくさんありました。そもそも国旗ってデザイン性を競うものではないけれど、ユニオン・ジャックは突出してデザイン性が高いと個人的に思います。帽子にしても小物にしてもなんか様になる。
川側からみた国会議事堂。
国会議事堂は元王宮なので、ウエストミンスター宮殿とも呼ばれています。知らなかった。
さて、来た道を戻ってニューパレス(新館)からオールドパレス(旧館)側にきました
目的地は道路を挟んだ向かいにありました。
英国屈指の格式を持つ教会で、現在の建物は1000年ほど前に、ヘンリー3世時代に建設されました。戴冠式は1066年からここで執り行われてきたそうです。
それでは入っていきます。
その側面にはたくさんの墓碑、記念碑が並んでいました。
そして、この身廊の中央には、
この花はポピーといって、戦没者追悼のシンボルだそうです。
なんでも、第一次世界大戦後、もう何も育たないと思われるほど絶望的に破壊された土地に次々にこの花が咲いたのが由来だそうです。
All about the poppy | Royal British Legion
無名戦士の墓の奥には、クリスマスの時期だったのでプレゼビオが設置されていました。
プレゼビオの奥にある通門?の左側には、もう一人の12月25日生まれの超セレブがおります
万有引力を発見し、微分積分を生み出し(ライプニッツと同時期に発見)、光のプリズムも解明した知の巨人。一方で、前時代的な錬金術も死ぬまで大好きでした。
性格は天才にありがちで、決して褒められた人物ではなく、人間嫌いで高慢、猜疑心、嫉妬心、復讐心が異常に強く、自分に反論するものは叩き潰すまで攻撃する(この最後は、ニュートンに限らず今でもヨーロッパ人の共通の特徴だよね、と個人的に思うけど。小声)マジで嫌なヤツ。
天才は天災ってやつですね。
クワイアの先にはウエストミンスター寺院において最も重要な場所、主祭壇があります。
赤い洋服が一際目立っていた墓碑
イギリス中世建築最後の大傑作だそうで、天井がとにかく豪華です。
詩人コーナーにやってきました。イギリスを代表する詩人の墓や記念碑がこの一角に集まっています。
そういえば、クリスマスキャロルで知られる、ディケンズの墓もありました。
戴冠式の椅子
時刻は16時。冬のロンドン、すでに暗くなってきました。
ホテルで少し休んだ後は荷物整理。レミゼが終わってホテルに帰ってくるのは23時近くだと思うので、明日のチェックアウトに向けて少しスーツケースを整理しました。
18時から夜の部開始。
夜ご飯は迷ったのですが、19時15分にはソンドハイム劇場にいたので、劇場に近く手早く食べられるお店で手を打ちました。
ということで、昨日と同じ、ワンケイ。
安い、早い、うまい、客の扱い雑、は中国流4点セット。といっても、接客は北京の飲食店に比べればずっとまし。
6時30分には夕食終了。
MachaもHojichaも大人気。
オランダをはじめヨーロッパでは、日本料理はとても人気が高いのですが、多くの店は中国系、韓国系の人によって経営されています。なので、オーソドックスな日本の味とかけ離れていて、中には残念すぎる店も少なくありません。需要を敏感に察知してビジネスチャンスをものにする彼らの逞しさは大したものですが、日本人にこそ本物の味でこの需要を活かしてほしいな、と思います。
ソンデハイム劇場(これは翌日撮った写真です)
開演20分前劇場に入りました。
レミゼは本も読んだし、映画も観たし、なんなら帝国劇場でミュージカル(日本語)もすでに見てるしな、と思っていたのですが、始まった瞬間引き込まれました。本場の凄さ、半端じゃない。
歌に乗せた言葉は、聞き取るためにリスナー側に努力を多少なりとも強いるのが常ですが、あまりの滑舌の良さに話すように歌詞が聞こえます。それでいて、驚くほどの声量と演技力。この圧倒感、やばい。
特にジャン・バルジャンやジャベール、宿屋の夫妻が素晴らしかった。
幕間
終演10時20分、一瞬でした。久しぶりに感動しました。
”いいからロンドン行ったら、レミゼは絶対観ときなさいよ”、と母がチケットをプレゼントしてくれたのですが、場所には特有の見ておくべきものがあるもんだな、と確かに思いました。多分、自分だけだったら、チケット代が面倒で行かなかったので、感謝しています。
ということで、ロンドンに行ったらレミゼラブル是非観てください。本当におすすめです。
この10周年記念コンサートも素晴らしいです。このエポニーヌ役は、今までで最も適役と言われているリア・サロンガ。1:20:45からのOn My Own は絶賛されてます。
革命の歌は、1:04:21から
いつみても、エポニーヌに対して、いや、マリウスさ、君が思うほどそんなよくないよ?それより命大事にしなよって思いますが。
ということで、途中マーク&スペンサーによって水を買って、23時ごろホテルに戻りました。宿が中心地だったのもあり、23時近くとも明るく人通りも多く、夜散歩も快適でした。
明日はとうとうロンドン最終日です。
それでは今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。