オランダ留学記

トラブルが寄ってくる体質。2022年8月から2023年7月までオランダの大学に交換留学にきています。純ジャパ。

ロンドン旅行記2。シティを巡る。タワーブリッジ、セント・ポール大聖堂

2日目はグレートポートランドストリート駅からスタートしました。

イギリスの地下鉄はなんだかホームズとかポワロとか出てきそうな、そんな雰囲気がある

観光にはロンドンパスを利用しました。ロンドン出発前にネットで20%引きの約90ポンド(14000円くらい)で購入しました。正直高いのですが、ロンドンは観光地の見学料がバカ高いので(例えば、ロンドン塔は5000円、ウェストミンスター寺院4000円など)、四箇所くらい回れば元は取れるようです。

 

ロンドンブリッヂステーションで下車。

吸い込まれていきそうな不思議な感覚がする駅構内。(ただ出口にむかっているだけですが)

 

向かったのは、落ちた崩れたと世界中で歌われて、はた迷惑なロンドンブリッジではなく、こちらです。

タワーブリッジ

テムズ川にかかる、美しい二つのタワーを持つ跳ね橋。130年ほど前に、橋不足を解消し、かつ河川交通は妨げない、というプロジェクトX的インフラ事業の結果として建設。

 

塔の重厚さは、この角度からだとお城に向かっていくような印象を与えます。

 

跳ね橋がちょうど上がった。道路のセンターラインをこの角度で見るのは新鮮です。

橋中央付近から眺めるテムズ川。やっぱりいい川。大河に文明が生まれ、大都市が育つ。ロンドンも、テムズが築いた街。

 

橋の影が川に映ってました。
右岸すぐは血生臭い逸話いっぱいのロンドン塔。奥は世界金融の中心地、シティ。

タワーブリッジは、いまやビッグベンと並ぶロンドンを代表するアイコン的存在ですが、建設時はロンドン塔と調和し、悪目立ちしないようデザインされたそうです。

 

WW2で活躍した巡洋艦ベルファストも見えます。

 

有料エリアですが、橋の上部を渡ったり、かつてのエンジンルームなども見学できました。

かっこいい石炭炉。当時は一週間に20トンの石炭を消費したそうです。

また橋が上がった。1日に平均2、3回しか上がらないらしいですが、もう2回見ました。

 

 

次に向かったのは、バラ・マーケット。日本語で見て、バラって花か?と思って英語名を確かめたら、Borough Marketでした。boroughは、市(city)という意味なので、city marketか、なるほどなるほど、と自称ロッテルダムの市場の達人として視察してきました。

 

okuno.hatenadiary.com

 

 

さすがイギリス最大のフードマーケット、観光客から地元の人までたくさん。

 

トロピカルフルーツに混じって大根や白菜が鎮座していたり、

焼きたてのパンがあちこちで売られていたり、

手作りパテやチーズなども売られていました。

ヒックススモークサーモンが売ってます。このヒックスシリーズとても美味しいそうです。

牡蠣スタンド。皆目を奪われる。美味しいですよね。

人気のオリーブオイル専門店。美味しいオリーブオイルって飲めるらしいですね。



さすが大都会ロンドン、圧倒的品揃え。そして洗練度も非常に高し。そして、洗練度と価格は正の相関あり。まあ、あくまで地元の人が安くて新鮮な食料品を仕入れるところというオランダのマルクトとは利用層の幅が違うということなんだろうな。ここは、地元の人も、観光客も、B級グルメ好きも、グルメな層もすべて包含してる。

 

ロンドンの有名な牡蠣のお店、リチャードハワードもあります。

パエリアもよい香りがしていました。

 

チョコレートソースをかけてくれる。チョコレートといちごでまずいわけがない。

 

美味しそうなサンドイッチやドーナッツと淹れたてのコーヒーでも買ってサクッと食べたい気もしたけど、この後フィッシュアンドチップスを食べに行く予定なので理性を働かせる。世界中から集まった食品の間をくぐり抜けながら、ロンドンのおいしい名物やスイーツを食べ歩きできるって素晴らしい!食のワンダーランドですね。

 

そして、バラ・マーケットからテムズ川を再度渡って向かったのは、セント・ポール大聖堂

立派なファサード。見学希望者は左のテント(荷物検査)の列に並びます。

 

入場。混んではいないのですが、入場制限をしているのか20分ほど並びました。

 

見学者は、アジア系だとキリスト教徒率が高い韓国人が多めでした。

 

円や孤の組み合わせが描く精密なデザインが美しい。

バチカンのサン・ピエトロ聖堂にも少し似てる気がしました。

こちらの天井も美しい。あの電球どうやって変えるんだろうか?
石棺。記憶は脆いから、無くさないように忘れないように刻みつける。

イギリスの英雄、ネルソン提督も眠っていました。ホレーショって名前だったんだ、めっちゃかっこいい。

ひんやり湿度高めの墓所で、柔らかな光を放っていたのは、ヒューイ・ドナヒュー(Hughie Donoghue)による「トゥールの聖マルティヌス」。騎士団の礼拝堂を飾る絵として2018年に教会が受注した絵だそうです。きれいな赤。

ウィンストン・チャーチルの葬儀もここで執り行われました。偏屈で悲観主義で、長所と褒められることの少ない特質が、ナチスからイギリスを守りました。

亡くなった曽祖母が言ってたなー。長所即短所。短所即長所。そのままでいい。

 

きっとそういうこと。

 

 

かなり歩いて本気でお腹が空いたので、フィッシュアンドチップスを食べに向かいました。

世界経済の中心地であり、ロンドン発祥の地であるシティを歩いていく。

 

王立取引所 (The Royal Exchange)
2001年に改修し、現在は商業施設として利用

フォートナム&メイソンの出店?が出てる。イギリス人、12月下旬の寒空の下でもティーを飲む。

 

金融街に突如現れた異空間は、美しいアーケードとして有名なレドンホール・マーケット

場所柄、シティのビジネスパーソンらしき人々がパワーランチなんだろうか、食事をしていました。

こういう立ち飲みのバーってすごくイギリスらしいと思う。

華やかにしてシック。洗練とノスタルジーの共有点を求めなさいの解はレドンホールだった。

700年前から続く歴史あるマーケット。左右の店前の鉄製のフックは、19世紀に農産物を吊るして実際に使用されていたものだそうです。

そして、レドンホール・マーケットと言えば、ハリーポッターで有名なこちら。

魔法界のパブ「漏れ鍋」への入り口。現在は、片頭痛専門医院になってます。

 

え、こんなんハリポに出てきたっけ?って感じですが、これを黒く塗って、加工というマグルの持つ最強マジックを施す🪄と、あー、たしかに。となります。

比較すると、家と家の間の柱の色と装飾が、今も同じです。

シティを通り過ぎて、ロンドン塔の裏まで戻ってきました。この壁はロンドン・ウォール。

2000年ほど前ロンドンがまだローマ帝国の辺境の町、ロンディニウムだった頃の遺跡。

赤い縞に見えるのはローマンタイルと呼ばれるタイルだそうで、遊び心のあるデザインに文明先進国ローマの粋を感じます。

 

やっとフィッシュ・アンド・チップスの店に辿り着きました。来たのは有名店の一つ、

ポピーズ・フィッシュ・アンド・チップス

poppiesfishandchips.co.uk

とりあえず、Cod (たら)のレギュラーにしてみた。

チップスとタルタルソースつき。衣カリッカリで魚はフワッフワ、塩加減絶妙。ラージでもよかった。チップスはオランダのフリッツの方が美味しい。

ちょっと食べ足りなかったので、店はしご。

ロンドン名物ソルトビーフ・ベーグルといえばここ、というお店

ベーグル・ベイク (Beigel Bake)

365日24時間営業。

安い、早い、美味しい。人気が出ない理由がない。

いつも長蛇の人気店。でも、回転も早いので、それほど待たなくても入れます。

ソルトビーフをカットしてるのを、行列に並びながら眺める人々。

甘い系のパンも豊富。美味しいらしいです。

どうしてか、ソルトビーフベーグルの写真がありません。おかしいな、店の前で撮ったはずなんだけどな。なのでInsiderの動画を貼っておきます。見たらまた食べたくなりました。

 

www.youtube.com

 

お店は深夜だとちょっと治安が心配そうなエリアもあるので、女性だと日中行くのが良さそうです。

 

 

一度ホテル(寮)に戻って少し休み、この駅から夜の部開始。

巨大ターミナル駅パディントン

1番線のプラットフォームにはこの駅の人気者が鎮座。

Please look after this bear. THANK YOU.(面倒見てやってください。お願いします。)

 

パディントン駅からチャイナタウンまで結構な距離ですが街ブラ。

ロンドンのチャイナタウンの門。かっこいい。でも横浜の中華街には敵わない気がします。

夕飯は安くて美味しいけど、接客が世界最悪なことで有名なこちらに怖いものみたさに決めました。

ワン・ケイ (Wong Kei)

chinatown.co.uk

さあこい。

入ってすぐ、

「ハウメニッッ!(何人?!)」

「一人でs」と最後まで言い切る前に、

「ゼアッッ!!(そこ!!)」

 

いいんじゃないの、中国らしくて。

 

相席は、1年ほど前香港からイギリスに移住したという男性。勿論聞けないけど、重い決断だったんだろうなと内心思う。

米メニューがどっちかというといいよ、などおすすめメニューを聞きながら、注文。

注文し終わって、後で足りなかったらまた何か頼もっかな、と思っていた矢先、メニュー表をバッとテーブルから強奪された。注文し終わったんだから返せよ、ということらしい。

同席の香港人、苦笑いしながら、Time is moneyの店だからさ、と言っていました。

二人で、日本のこと、香港のこと、ロンドンのことなど話をしているうちに料理到着。

 

ダンッ、と料理をテーブルに置いていった。

頼んだのは、Beef and Vegetables on Boiled Rice。見た目より10倍美味しい。アジアの味付けってなんだかほっとする。

アジア系だけでなく、アングロサクソン系の人たちも店内にはたくさんいました。安くて結構美味しいもんな、と納得。接客は決して良くないけど、サンキュッ!とそっけない早口だけど言うし、そんな言われているほどではないよな、と思いました。(少し接客が改善したらしいです。)むしろ合理的で気に入りました。中華系の人たちは、差別と直面しながら、逞しく生きていて、傍若無人に見える行動もあるけれど、世界を切り開いていくバイタリティ見習わないとなと思います。

 

この日は疲れたので、ワン・ケイから直帰しました。

めっちゃ歩いた日だった。次の日もこれくらい結局歩く。

すっかり長くなってしまいましたが、これでロンドン二日目終了になります。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。